新作『エル・カミーノ』を引っ提げてイギリスをツアー中のザ・ブラック・キーズだが、ラナ・デル・レイのように、突然もてはやされた挙句にバッシングに遭わされる若いアーティストについて気の毒だと思うとMTVニュースに語っている。
ラナ・デル・レイの突然の大成功と『サタデイ・ナイト・ライヴ』でのパフォーマンスについて受けたバッシングについて、ギターのダン・オウアーバックはMTVに次のように語っている。「ラナ・デル・レイ的なことっていうのはぼくたちが駆け出しだった頃から、あるレヴェルでならずっと目撃してきたもんだよね。なんか突然新人バンドが出て来てフェスティヴァルとかのヘッドライナーになってて、ぼくたちの方は『ちょっと待った、なんでそうなるの? こっちは2年、3年、4年、5年とやってきて、まだ這い上がり中なのに』と、思ったら、もういなくなったりするんだよね。てっぺんに行くにも早いけど、消えるのも早いっていう」。
ドラムのパトリック・カーニーはさらにこう続けている。
「みんなそれぞれに違うからね。ぼくたちの場合、『サタデイ・ナイト・ライヴ』に出させてもらうまですごい時間がかかったけど、彼女の場合にはすぐにできたと。でも、今みたいな環境でキャリアを始めてるたくさんのバンドに対してはほんとに気の毒に思うよ。流行り廃りがあまりにも早くひっくり返るっていうか。なんかがイケてると思ったら、すぐにそんなことはもうなくなってて、それが2、3か月のサイクルで進んでる感じだからね」
なお、イギリスのオフィシャル・チャーツ・カンパニーによれば、『ボーン・トゥ・ダイ』は1週目で11万7千枚のセールスを記録し、2012年に入ってからの最高記録を達成している。また、10万枚を超えたことで、トップ5までのほかの4枚を合算したセールスも超えたとか。
その一方で、ザ・ブラック・キーズはNME大賞ツアーの一環としてヘッドライナー・ライヴを2月11日にロンドンのアレクサンドラ・パレスで行うという。
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