【インタビュー】私たちのニューヒロイン・ふみのが奏でる、友達みたいに愛しい音楽──シンガーソングライターとしての第一歩、初の自作曲“ホットライン”で見せた素顔に触れる

【インタビュー】私たちのニューヒロイン・ふみのが奏でる、友達みたいに愛しい音楽──シンガーソングライターとしての第一歩、初の自作曲“ホットライン”で見せた素顔に触れる
BMSG×ちゃんみなが手がけたガールズグループオーディション「No No Girls」でファイナリストに残りながらも、惜しくもグループとしてのデビューを逃したふみの。でも彼女の音楽の道は、そこで終わりではなかった。「No No Girls THE FINAL」からちょうど1年が経った2026年1月11日、ちゃんみなが主宰するセルフプロデュース型レーベル「NO LABEL ARTISTS」の第一弾アーティストとして、ソロデビューを果たしたのだ。
ちゃんみなからプレゼントされたデビュー曲“favorite song”を手に、溌剌とした歌声と特大の笑顔で私たちの前にカムバックしたふみの。ギターをかき鳴らし颯爽と現れたその姿を見て、ああ、等身大でみんなに愛される新たなヒロインが誕生したんだ、と思った。明るく軽やかで、どこか肝の据わった力強さがあって、それでいてちょっと切ない。その音楽は、歌声は、出会ってすぐ意気投合した友達みたいに、私たちの心に入り込んだ。

そんなふみのの2ndシングル“ホットライン”が、3月13日にリリースされた。レーベルコンセプトに則り、自ら作詞作曲をしたこの曲は、「シンガーソングライター・ふみの」の大事な大事な第一歩だ。アコギの温かな手触りに乗せて親友への思いを歌う、特大のラブレターのような一曲で、私たちはまた新たなふみのを知る。rockin'on.com初インタビューで、その素顔に迫った。

インタビュー=安田季那子 撮影=岩澤高雄


もっとたくさん、いろんな感情の曲を作りたい。いろんな人にとってドンピシャにハマる曲があるように

──デビューから2ヶ月ほど経ちますが、どんな日々を過ごしてますか?

変わらず、楽しく音楽と向き合う日々が続いてます。デビュー前と大きく変わったことはそんなにないんですけど、歌に対する意識は変わりました。伝える時のバリエーションの多さだったり、こういうふうにしたほうがお客さんが……みたいな意識が増えました。

──1月末には路上ライブをやっていらっしゃいましたよね。

路上ライブ、めちゃめちゃ楽しかったです! 小さい頃からやりたいと思っていて、それがやっと叶いました。路上ライブやってる人を見たら毎回止まっちゃうぐらい憧れてたんです。でも、許可取りとか大変なのでなかなかできなくて。デビューを機にやらせていただいて、ほんとに嬉しかったです。当日はめちゃめちゃたくさんの人が来てくださって。番組の収録みたいにお客さんがいない中でカメラに向かって歌う時と、お客さんがいる前で歌うのとでは、全然違いましたね。お客さんがいたほうが伝えようっていう気持ちが高まって、歌の調子が上がっていく感覚もあって、面白かったです。

──緊張しなかったですか?

しました(笑)。でも、お客さんの前に立ったら「楽しいな~」って。

──前から人前に立つのは好きなタイプなんですか?

歌に関しては好きなんですけど、歌以外はそんなに。学校で何か発表する時とかはもう、隠れてましたね(笑)。歌は、聴いてもらいたい欲、届けたい欲がすごくあって、人前で歌いたいなって思うんですよね。

──デビュー前の高校時代は、弾き語りの動画をSNSにアップされていましたよね。あれも、自分の歌を聴いてもらいたいという気持ちで始めたんですか?

あれはもともと、友達と集まって、遊んで聴かせるっていう流れの延長線でSNSにアップしていたものなので、もっと軽い気持ちでした。でも確かに、相手が友達だっただけで、聴いてほしいという意味では変わらないのかもしれないです。お客さんの前でも、気持ちは同じだったので。

──路上ライブでたくさんのお客さんを前にしてみて、ご自身の歌が伝わっている実感や喜びはありましたか?

ありました! 路上ライブの時は、リリースしている曲が“favorite song”だけだったので、まだみんなが知らないデモ曲をやったりしたんです。だからこそというのもあると思うんですけど、すごく「聴いてくれてる」っていう感じがして、嬉しかったです。伝えたいことは伝えられたと思います。ギターの弾き語りだったのもあって動き回れないので、お客さんの顔とかもすごい見えて。年齢層も性別も、いろんな人が来てくれていたので、もっとたくさん、いろんな感情の曲を作りたいなって改めて思いました。いろんな人にとってドンピシャにハマる曲があるように、たくさん作りたいなって。ライブもたくさんしたいです。

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失敗した時とか窮地に立たされた時にめっちゃ落ち込むタイプじゃなくて。ポジティブじゃないんだけど、ポジティブに考えられる、みたいな

──路上ライブでは、のちに2ndシングル曲となる“ホットライン”も披露していましたよね。密着映像の中で「いちばん最初に作った曲のうちのひとつ」といったことをおっしゃっていましたが、改めてこの曲の制作の経緯を聞きたいです。

デビューが決まって、ちゃんみなさんから「曲、書いてきて」って言われて、3曲ぐらい一気に書いた中の1曲で。いくつか書くうちの1曲は大切な人に向けて書きたいなと思っていて、それが私にとっては親友だったので、この曲ができあがりました。

──本格的な作詞作曲はその時が初めてですよね? 3曲、迷わず書けたんですか?

ちゃんみなさんからは「いったん曲書いて送って」って言われただけで、曲数とかは言われてなかったんですけど、1曲だけ出して違ったらやばいなって思って(笑)。いろんなタイプの曲を書こうと思って、全然やり方とかもわかんなかったですけど、「ふみのはギターできるから大丈夫だよ」って言われたから、じゃあギターなんだなと思って。コード3つぐらい決めて、作っていきました。

──すごいですね。やり方もわからない中でひとまず作るというのは、高いハードルだったと思うんですが……。

でも、やるべきことだったので(笑)。

──かっこいい(笑)。“ホットライン”は大切な人に向けて作ったということですけど、つまり歌詞先行ですか?

この曲は弾き語りで作ったので、メロディと歌詞、同タイミングでした。ひとりで作る時は、メロディと歌詞、同時に出ることが多いです。親友とは普段からいろんなこと喋るし、ちょっと普通じゃないような思いも多いので、これはすぐ出てきましたね。

──ちなみにこの曲、自信ありました?

いや、全然! 最初に作った3曲の中では、自分としては別の曲のほうが自信があったんです。でも、その親友の子とちゃんみなさんが「この曲がいちばん好き」って言ってくれて。「好き」って言われると好きになっちゃうので、今は好きな曲です(笑)。


──ちゃんみなさんが作ったデビュー曲の“favorite song”も“ホットライン”も、ものすごく友情、友愛に溢れているのが素敵だなと思ったんです。ふみのさんにとって、友達の存在はやはり大きいですか?

大きいですね。めちゃめちゃ大きいです。“ホットライン”で書いた親友は、中学からの友達なので8年ぐらいの付き合いなんですけど、どんな時も絶対的にいる人、みたいな存在で。ほんとに、いてくれるだけでいい、みたいなところがあります。

──ふみのさんは、どういうタイプの人と仲良くなることが多いですか?

結構みんなタイプが違って……“ホットライン”の子は、自分と似てると思うけど、すごい人気者です。

──どんなところが自分と似てると思いますか?

客観的なところとか、マインドとかが似てるかもしれないです。その子も私も、失敗した時とか窮地に立たされた時にめっちゃ落ち込むタイプじゃなくて。そこは似てるかなと思います。ポジティブじゃないんだけど、ポジティブに考えられる、みたいな。あと、感覚が似てるなと思います。感覚って人それぞれ違うじゃないですか。でも、その子とだけはめっちゃ一緒なんですよ。その子だけドンピシャで一緒。何言っても全部一緒なんです。違和感とか、そういう感覚が一緒ですね。

──親友さんとちゃんみなさんが“ホットライン”を「めっちゃいい」と言ったっていうのは、すごくわかるなと思ったんです。だってこの曲、自分宛てだったらめっちゃ嬉しい。

嬉しいですよね? でも本人は、これに対して全然反応してくれないんですよ(笑)。

──ああでも、それもわかります。ラブレターみたいな内容だから、ちょっと恥ずかしいのかも。仲がいいほど、素直に愛を伝えられなかったりもしますし。

私は全部伝えちゃうんですよね(笑)。これ、普段から喋ってる内容が結構入ってて。「あなたのことだよ」とは言ってないんだけど、気づくだろうってぐらい入ってます。たとえば《地獄にいくなら仕方ないけどついていくよ》の歌詞も、その子とは結構「もしも」の話をよくしてて、「お互いがほんとに悪人だったらどうする?」「ほんとにやばい場所にどちらかが落ちたらどうする? ついていく?」みたいな話をめっちゃするんです。この歌詞はそういうところからきてて。そういう伝え方ですね。

──《地獄にいくなら仕方ないけどついていくよ》って、「好きだよ」って言うよりよっぽど「アイラブユー」ですよね。

確かに(笑)。

──友達といる時の自分は、仕事をしている時の自分と比べると違いますか?

あんまり変わらないかなと思います。友達と会った時に「仕事の姿見てどうだった?」って訊くと、「マジまんまだった」みたいなことを言われるから、たぶん変わってないんだと思います。

──変わらないでいられるのは強さですね。その等身大感が曲にもすごく表れているし、そういうところがふみのさんが愛される理由だなって。

嬉しい。ありがとうございます。

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