元ホールのギターのエリック・アーランドソンが親友だったニルヴァーナのカート・コバーンに捧げる本を出版するという。本は『Letters to Kurt』といって、4月8日にアカシック・ブックスから刊行される。内容は52章に及ぶ詩と散文から「自由に」構成されていて、「ロックンロール、薬物の濫用、カートの死について思いを馳せる」ものになっているとニューヨーク・タイムス紙が伝えている。
1989年から02年までカートの妻だったコートニー・ラヴとともにホールで活動したエリックはニューヨーク・タイムス紙に本の執筆の経緯を次のように語っている。
「回想録的な本を書くのはどうもしっくりこなくてね、今回の内容は数年前になんとなく思いついたものなんだよ。やり方としてはこれが正しいんだろうなと思ったけど、でも、それと同時になかなか本気でやる気にはなれなかったんだ。でも、ある時点でなんか踏ん切りがついた瞬間があって、それからは自分でも積極的に書いてみるようになったんだよ」
ただ、コートニーとはこの本については一切話はしていなかったという。「去年の9月とか10月とかまでコートニーからはよく一緒にライヴをやらないかという話が来てたんだよ。でも、これだけ経ってもコートニーとぼくとの関係にはまったく変化がなかったことがわかったんだよね。だから、それもこの本に反映されていったっていうか。コートニーには本を書いたことを一度も話してなかったけど、もうさすがに知ってるとは思うよ」。
カートは1994年に27歳で自殺しているが、今も生きていたら2月20日に45歳になっていたはずだった。
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