ギター・ミュージックに革命をもたらしたといってもいいマーシャル・アンプの創業者のジム・マーシャルが88歳で他界した。

マーシャルはロンドンで生まれ育ち、1962年にマーシャル・アンプを立ち上げたが、音楽機材の発達の中で最も重要な技術革新をもたらしたともいわれている。マーシャルは4月5日に朝に息を引き取ったと自身のオフィシャル・サイトで明らかにされている。

「創業者にしてこれまで50年にわたてわたしたちを引っ張ってきたジム・マーシャルが他界したことを深い悲しみを持ってここにご報告申し上げます。残されたわたしたちは『オヤジ』の他界を嘆きながらも、素晴らしい人生をまっとうしたこの伝説的な人物への敬意にあらためて感じ入ってしまうことを禁じ得ません」

訃報はさらにこう続いている。「無数のギター・ヒーローや激しく世代交代していくバンドに変わらず支持されたアンプを生み出した以外には、とてつもなく謙虚で寛大な人物という顔もあって、この数十年にわたって数百万ポンド単位の寄付を行って役立てていました」。

「マーシャル・アンプリフィケーションの関係者全員にとってジムの死は嘆かわしい事態で、惜しまれることになりますが、ジムという人物と知り合えただけでも心が豊かになりますし、よりよい世界へと召されてそこをまたラウドにしているのだろうと考えればそれもまたよかったと思えます」

ミュージシャンや音楽業界のさまざまな人物のなかでも、最も早く追悼をツイートしたのはダウンロード・フェスティヴァルのオーガナイザーのアンディ・コッピングで「マーシャル・アンプの創業者、ジム・マーシャルが今日他界した。ジムはイノヴェイターにしてまったくの伝説の人物だ。音楽はジムへの借りが山ほどある。みんなも敬意を表してほしい」と悼んでいる。

現在売出し中のフューチャーズは次のようにツイートしている。「最高のアンプを生み出した男。ジム・マーシャル博士OBE（大英帝国叙勲） 1923-2012」。また、ロストアローンのヴォーカル、スティーヴン・バテルはこう悼んでいる。「R.I.P.（ご冥福を）伝説のジム・マーシャル。今日はJMPを11までヴォリュームを上げて鳴らすことにするよ」。

スキンドレッドのギターのマイク・デムスはこう追悼している。「R.I.P.ジム・マーシャル。ラウドの父。ジムの音楽への貢献なしには今頃なにを聴いてたかわかったもんじゃないぜ」


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