プラシーボのデビュー・アルバムのジャケットの少年が無許可で写真を使われたとして訴訟の構え


プラシーボは1996年のデビュー・アルバムのジャケットを飾った写真の少年に許可なしに写真を使ったとして訴えを起こされる可能性があるという。

現在28歳になっている問題の少年のデヴィッド・フォックスは写真をプラシーボに使われたことで自分の人生が台無しにされたとしていて、「自分の持てるお金をかき集めて」バンドを訴える構えでいると『ザ・タイムス』紙が伝えている。

写真を撮られた当時フォックスは12歳で、フォックスはプロの写真家だった従兄に写真を撮られたとしている。その後、フォックスの写真を使ったバンドのデビュー盤は全英チャート5位にまで上り詰めるヒットとなり、その一方でフォックスにとっては学校でいじめに遭う原因ともなり、やがて不登校になったとしている。

「(写真を撮ってから)数週間でもう店頭に並んでたんだ」とフォックスは訴えている。「もうヴァージン・メガストアにも、HMVにも、テスコにも、どこにでも溢れてる状態になったんだよ」

「ホームドラマの『イーストエンダーズ』をおふくろと観てた時にも、地下鉄の駅の広告掲示板にぼくの顔があったんだ」

フォックスは不登校となって学校を中退した後、料理人としての道を選んだが、リーマン・ショック以降は不景気で職を失ったままだという。バンド側はこの件についてなにもコメントをしていない。

なお、バンドのベースのステファン・オルスダールは2009年の『バトル・フォー・ザ・サン』以来となる新作の制作に今年から取りかかるかもしれないと昨年語っていた。

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