現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』9月号にXIIX・斎藤宏介が登場!ふたりでゼロから、なんならビール片手に曲作ろうよって作ったのが1曲目と2曲目で。それがすごく楽しかった
3枚目にして最もピュアなアルバム『XIIX』完成! より強固になったサウンドとふたりの関係性を、斎藤宏介が語る
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=服部恭平(Luuna Management)
UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介とベーシスト須藤優がXIIXをスタートさせたとき、斎藤は「UNISON SQUARE GARDENに100%の力を出してXIIXにも100%の力を出して、合計で200%の力を出す」と言っていた。また「XIIXとしての音楽を確立するのにアルバム3枚ぐらいはかかる」とも言っていた。そして、その言葉は真実で、本当にその通りになった。
最新の3rdアルバム『XIIX』は、そのタイトル通りXIIXの音楽を確立して、ここからさらに加速して進んでいくためのスタート地点をしっかりと示した作品になった。ポップな曲は思い切りポップに、叙情的な曲は思い切りウェットに、自由に振り切れたポップソングが並んでいる。ふたりともアイデアとテクニックに溢れたアーティストだからこそ、前作まではその華麗なる競演が僕には目立って聴こえたが、今作はすべてのアレンジやプレイが楽曲と歌詞が求める方向に絞られていて、フォーカスがピタッと合った感がある。ここからはもう「特別なバンド」としてではなくもっと体当たりな感覚でXIIXの音楽と向き合うことができる、そんな手応えを僕は感じた。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年9月号より抜粋)
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