現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』9月号にBUMP OF CHICKENが登場!物心ついた時から44歳の今に至るまで、ずっと、そういうものだなあと思っているひとつの感覚がありまして。
要するに人は、家の中でも家の外でも、不可侵領域の中に閉じこもった状態で生きているなと
“窓の中から”が特別で特殊な一曲になったその理由とロングストーリーを、藤原基央が語る
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=太田好治
約1年ぶりのBUMP OF CHICKENの登場。メンバー4人のフォトセッションと藤原基央の単独インタビューをお届けします。
この1年の間に彼らはふたつのツアー「Silver Jubilee」と「be there」を行い、“クロノスタシス”“SOUVENIR”“窓の中から”の3曲の新曲を発表した。今回はそれらすべてについて語ってもらおうと多めに時間をもらって、まずは“窓の中から”の話から始まったのだが、それだけでたっぷり1時間半盛り上がり、そこからツアーの話が盛り上がり始めた頃には2時間が過ぎてしまってさすがにお開きにせざるを得なかった。それぐらいインタビューの密度は濃く、特に“窓の中から”について語る藤くんの言葉はとめどなく溢れ出るほどだった。
“窓の中から”はそれぐらい特別な曲で、BUMP OF CHICKENの曲の中でも特殊な成り立ちと内容を持つ曲だ。厚いコーラスをまとったサビの先にある、さらに大きなDメロで歌われる《ああ 君と出会えて良かった》という真っ直ぐな歌詞。そして続く《LA LA LA…》の合唱。それは藤原基央がこれまでの27年間ずっと音楽をやってきた意味と理由のすべてを込めたからこそ生まれた、いわばBUMPにとってのとても大切なアンセムなのだ。
この曲はこれからもBUMP OF CHICKENにとってさらに大きな曲になっていくだろう。いろんなライブ会場でこの曲に何度も出会うたびに、このインタビューでの藤くんの言葉も何度も思い起こすことになるのだろうと思う。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年9月号より抜粋)
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