ノッティンガムの大学で新しく開講するヘヴィ・メタル・ゼミに賛否両論


イギリスのノッティンガムにあるさまざまな大学組織による統合カリキュラム、ニュー・カレッジ・ノッティンガムが新しくヘヴィ・メタルを専攻の科目として加えたところ、様々な教育活動家から批判を浴びている。

授業では受講者にヘヴィ・メタルをどのようにして作曲し、パフォーマンスしていくかという手ほどきを与えるものになっているというが、本当の教育のためのキャンペーンという教育活動団体がこの授業を安直なものとして批判している。

「一部の学生には魅力的で簡単な授業のように目に映るかもしれません。しかし、そもそもヘヴィ・メタルについての学位というものこそが不必要なものなのです。はっきり言って時間の無駄です」と本当の教育のためのキャンペーンの代表、クリス・マッガヴァンはBBCに語っている。

しかし、ニュー・カレッジ・ノッティンガムで音楽パフォーマンスの教鞭をとるリアム・マロイは、このコースが7か月もかけて準備されたものだと反論している。

「学位ですから、授業はそれ相応に厳しいものにもなります。これまでヘヴィ・メタルは真剣な学究の対象とはされてきませんでしたし、ジャズやクラシックと比較しても学究的に劣るものだとされてきました。しかし、それは文化的な偏見でしかなかったのです」

授業は9月から開講し、学生らは音楽業界の構造やヘヴィ・メタルの歴史を、映画やゲームにおけるヘヴィ・メタルの役割などに至るまで学習することになっている。コースの2年目の課程で学生はイギリスの様々なライヴ会場でパフォーマンスを行うことになるという。さらに3年目を経てノッティンガム・トレント大学から学位が授与されるという。

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