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『D.U.N.K.』で距離を縮めたこの2組というと、互いにクリエイティブファースト、クオリティファースト、アーティシズムファーストであり、シーンを開拓するパイオニアであるという共通点が思い浮かぶが、コラボ曲“Hush-Hush”はまさにそんな2組だからこその楽曲だ。MANATOとHONGJOONGとMINGIが楽曲制作にも参加。総勢15人がひとりずつ伝家の宝刀を抜いていくように、それぞれの歌/ラップのスキル、個性、表現力を見せつけながら新たな景色を築いていく様は息を呑むほどスリリングだ。2組による《Who the hell are you?》という宣戦布告のようなメッセージから始まる歌詞は英語と日本語と韓国語によって綴られている。足し算と引き算を巧みに使い分けたトラックと相まって、ひたひたと凄みを増幅させ、時代を変え、世界を掴むという意志に多大な説得力を宿していく。がっつりと肩を組みながら、互いの表現を研ぎ澄まし、これまでにないケミストリーが生まれている見事なコラボだ。(小松香里)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年9月号より抜粋)
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