ポール・マッカートニー、服役中のプッシー・ライオットへの理解を求める書簡をロシアに送付

ポール・マッカートニー、服役中のプッシー・ライオットへの理解を求める書簡をロシアに送付

昨年2月にロシアのモスクワで行った反プーチン・パフォーマンスを騒乱罪として問われ現在刑に服しているプッシー・ライオットのマリア(マーシャ)・アレキナが自身の仮釈放審理への出廷を禁じられたことへの抗議からハンガー・ストライキに入った問題をめぐって、ポール・マッカートニーはマリアへの支持をしたためた書簡をロシアに宛てている。

ポールは先月仮釈放を却下されたナデズダ(ナージャ)・トロコニコヴァへの支持を表明する書簡も、ロシア政府に宛てていて、どちらもマリアとナデズダを釈放するように要請している。書簡の抜粋はポールのオフィシャル・サイトで公開されているが、マリアについての書簡は次のような内容になっている。

「ぼくの個人的な意見ではマリアをこれ以上禁固し続けていくことはマリア自身を損ないかねないことになると思いますし、この状況のすべてを世界中の人々がもちろん、見守っているのです。ロシアの人々(ぼくにはロシア人の友達がたくさんいます)が伝統的に誇っていて世界的にも知られている、その公平さに鑑みれば、この要請を受け入れていただければ、この事件を見守ってきた世界中の人々に対してとてもポジティヴなメッセージになることだと思います」

ナデズダについてポールは次のように綴っている。
「ぼくはロシア人とは昔から付き合いがあって、それを踏まえて、ぼくの数々のロシア人の友人との友情に倣って、ぼくは次の要請したいのです。ぼくのロシア人の友人たちはぼくと同じように、人々、すべての人々に対して思いやりとやさしさをもって接することが当たり前だと思っています」

プッシー・ライオットは昨年2月に現プーチン大統領政権への反対デモをパンク・ロック・ライヴとして断行し、ロシア正教会のプーチン支持への抗議としてモスクワのキリスト救世教会で即興ライヴを行って逮捕された。逮捕されたエカテリーナ(カーチャ)・サムチェヴィッチ、マリアとナデズダは昨年8月に宗教的憎悪による騒乱罪として2年の禁固刑という実刑判決を受けたが、その後バンドは判決に対して控訴を起こし、昨年10月にエカテリーナだけが無罪放免となっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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