ナイン・インチ・ネイルズからエイドリアン・ブリューが脱退を表明


7月からのツアーでナイン・インチ・ネイルズのギターを務めることになっていたエイドリアン・ブリューがバンドから脱退したことが明らかになっている。

キング・クリムゾンのギターとヴォーカルとしても知られるエイドリアンだが、6月6日に自身のフェイスブックでナイン・インチ・ネイルズでの活動が終わったと明らかにしている。

その後、この書き込みは削除されたが、エイドリアンは次のように報告していた。

「トレント(・レズナー)とトレントが作る音楽を僕は大いに評価している。誰が悪いというわけではないんだ。僕たちはお互いにうまくいかないことに合意したんだ」

その後、エイドリアンは「2013年のナイン・インチ・ネイルズ・バンドへの僕の関わりについて: うまくいかなかった」と手短にコメントし、これは今も残されている。

今回の新生ナイン・インチ・ネイルズからの脱退はすでに二人目で5月18日には元ジェーンズ・アディクションのエリック・エイヴァリーがナイン・インチ・ネイルズで要求される激しさには応えられないため辞退したと突然の脱退を表明している。

また、バンドはすでに仕上がっているとトレントが宣言した新作『Hesitation Marks』を9月3日にリリースすることを明らかにしている。さらにこれまでフェスティヴァル出演のみ明らかにしていたツアー日程についても、9月から11月末にかけて精力的な北アメリカ・ツアーを行うことが発表されている。なお、ツアーはフジロック・フェスティヴァルから幕を開けることになり、8月中はレディング・フェスティヴァルなど、ヨーロッパとアメリカのフェスを巡ることになっている。

その一方でクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの新作『ライク・クロックワーク』に参加したトレントはBBCラジオのゼイン・ロウの番組に出演した際にジョシュ・オムにかけたアドヴァイスの言葉について次のように明かしている。

「俺は傷つきやすい時期を潜っているように思える男が今目の前にいると思えたんだよね。人生でなんか物事がはっきりしないと局面を迎えていて、行くべき方向もしっかり見えてこなくて、でも、そういう時期というのは偉大な作品を作るには最適な時期なんだよ。だから、俺としてはやさしい言葉と励ましをいくつか投げかけただけで、そもそもジョシュは今一番刺激的な音楽を作っているアーティストの一人なんだからね」

(c) NME.COM / IPC Media 2013