スクエアプッシャー、演奏ロボットとコラボした新作『MUSIC FOR ROBOTS』リリース

スクエアプッシャー X Zマシーンズ『ミュージック・フォー・ロボッツ』4月5日発売

スクエアプッシャーが、演奏ロボット「Z-MACHINES」とコラボレーションしたニュー・アルバム『ミュージック・フォー・ロボッツ』を4月5日にリリースすることが明らかになっている。

Z-MACHINESは78本の指でギターを弾くギタリストと22個のドラムを叩くドラマーを要する演奏ロボットで、過去にスクエアプッシャーはZ-MACHINESに“Sad Robot Goes Funny”という楽曲を提供していた。

“Sad Robot Goes Funny”のミュージック・ビデオはこちらから。

このコラボレーションを受けて、今度はスクエアプッシャーからの働きかけで、コラボレーションの継続が決定し、新たに4曲が書き下ろされ、データのやり取りやレコーディングなどを経て、『ミュージック・フォー・ロボッツ』は完成したという。

『ミュージック・フォー・ロボッツ』についてスクエアプッシャーは以下のコメントを発表している。
「このプロジェクトを通して、私が追い求めたのは『ロボットは感情に訴える音楽を奏でることができるのか』という疑問に対する答えだ。私は以前から、コンロン・ナンカロウやリゲティ・ジェルジュの自動ピアノ作品を敬愛してきた。馴染み深い楽器が、馴染みのない方法で”操作”される状況に大きな魅力を感じる。未知と既知の遭遇は、常に魅惑的だ。かねてより私は、既存の器楽編成に対して、新鮮なアプローチを取ることの必要性を提唱してきた。同時に、新しい楽器の開発も支持している。例えば、エレクトリック・ギターが使い方によって刺激的な存在になるように、楽器や楽器法を見直すことができるからだ。

この音楽で演奏に関与しているロボット型装置は、個々の仕様により、特定の能力を発揮するが、欠落する機能もある。例えば、ギターを演奏するロボットは、どんな人間よりも早いスピードでギターを弾くことが可能だが、振幅の制御ができない。したがって、人間の演奏者向けに音楽を作曲する場合と同様、このような特性を配慮しなければならない。音楽における可能性の範囲とは、それぞれの特性に相応するものである。その結果、今回のプロジェクトでは、馴染み深い楽器が、これまで不可能だった方法で演奏されているのだ」

リリースの詳細は以下の通り。

●リリース情報
スクエアプッシャー X Zマシーンズ/SQUAREPUSHER X Z-MACHINES
『ミュージック・フォー・ロボッツ』/『Music for Robots』
4月5日発売 BRE-49
01. Remote Amber
02. Sad Robot Goes Funny
03. World Three
04. Dissolver
05. You Endless