SE“ガンバの唄”にのって6人が次々とステージに現れ、中村一義はぴょんぴょん飛び跳ねる。そして一曲目のギター・イントロが鳴った瞬間、いきなりきたー!“キャノンボール”! ソロ名義ながらこのメンバーで始めてリリースした、いわば100s(Hyaku-Shiki)にとってマスターピース的な楽曲で、いきおい会場も熱くなる。と同時にバンド・サウンドがとんでもなくタフになっていることが、この一曲を聴いただけで伝わってくる。06年2月、初めてのライヴDVDをリリースしたことからもわかるように、彼らはツアーによってよりバンドのグルーヴを深め、圧倒的なバンド・サウンドを築いていた。今年最後のこの瞬間のライヴは、まさにその集大成といえるのではないか。次の“A Jam”“A”を聴き、さらにラウドな新曲“なぁ、未来”を聴くにつれ、それが確信へと変わる。100sの新世界への扉を開けておいて、お馴染みの名曲“セブンスター”でぐぐっとみんなの心を一緒に連れ去っていくところがまた心憎い。さらに5日前にドロップされたばかりのシンプルなポップ・チューン“希望”で追い討ちをかける。“いきるもの”、“1,2,3”、“ももとせ”ですっかり世界は100s色に染まった。(井上貴子)
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