ステージの中央で円陣を組み、気合いを入れたNorthern19の3人。2007年もあとわずか、ラストスパートに突入だ。フェスのオフィシャルTシャツを着込んだ笠原(G/Vo)が「思いっきり楽しんでいこうぜ!」と叫び、黒いレスポールでかき鳴らしたのは“CRAVE YOU”!と同時にフロアの温度も急上昇、拳が次々と突き上げられる。ツイン・ヴォーカルから繰り出される瑞々しいグッド・メロディと、とにかく衝動的に突っ走るパンク・サウンド。井村(B/Vo)も馬場(Ds)も、全員が最初から全力疾走で観客を沸かせていく。それでも締めるところはきっちり締め、決して勢い任せのエモーションだだ漏れパンクで終わらないのがいい。表現衝動に音楽的筋力がちゃんと追いついている感じ。新曲も交えてシンガロングを巻き起こした“SAY YOUTH FOREVER”まで全7曲。パンク界に彗星のごとく現れたニューカマーは、日常に溜まった澱を気持ちよく吹っ飛ばすロックの力を見せてくれた。(小川智宏)
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