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メンバーが現れると凄まじい歓声が! Northern19を渇望するお客さんが満杯の中、放たれた1曲目は“NEVER ENDING STORY”。じわじわと瑞々しいメロディが奏でられていたと思ったら、いきなりアクセル全開の本編へと突入して生まれた不思議な重力差が、とんでもなく快感であった。ここから“BELIEVE SONG”まで、立て続けに曲が演奏される様は壮絶な印象を全身に刻んでくれた。
 「素敵な年末を過ごしていらっしゃいますでしょうか?」と挨拶し、来年1月のイヴェントと3月10日にリリースするアルバム『SMILE』の告知も始めた笠原。「みんながカッコいいと言ってくれるアルバムだと思います!」という嬉しい予告が飛び出し、再び曲へ。笠原の甘酸っぱい歌声と、爆音サウンドがヤバいくらいに激しく渦巻いた“THE DEPARTURE~HEARTBREAKER”。放たれた雄々しいエネルギーとお客さんのシングアロングによって、屋内会場だというのに何処となく風を感じさせてくれた“TRYOUT”、笠原と井村(B&Vo)のヴォーカル・コンビネーションが絶好だった“MORATORIUM”……という、本当に凄まじいセットリストで本編は終了した。
 3人が去った後も熱い大合唱で包まれた場内。アンコールの声に応えて再登場したメンバーであったが、まずは馬場(Dr)がブログ用に写真をパチリ。そして笠原が語り始めた。「2010年も自分たちに正直にロックをやります。しらけたロックはやりません。みんなもずっとロックを好きでいてください!」という言葉がグッと来た。そして、アンコールの1曲目“THE NIGHT WITHOUT STAR”で、みるみる内に場内の温度は再び急上昇! 笠原の「来年もすばらしい1年になるように!」という熱い祈りと共にスタートした“STAY YOUTH FOREVER”では、曲間で一瞬演奏を止めた彼ら。そこで響き渡ったシングアロングの感動と共に突っ込んだフィニッシュは、爽やかな余韻を残してくれた。(田中大)