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BGMどころか何の演出もなく淡々とステージに現れたNorthern19。彼らのセット・リストもその入場と同様に伊達も粋狂も許さない極めてストイックなもの。いきなり彼らの代表曲と呼べる“STAY YOUTH FOREVER”で始まり、“TRYOUT”、“MORATORIUM”、“ALIVE”、“THE NIGHT WITHOUT A STAR”と、ほとんど合間なく5曲を連発。その疾走感はたまらなく気持ちいい。彼らの武器はとことんストレートでとことんピュアなメロディック・パンク。悪く言えばそれしかない3人なわけだが、逆に言えばそれしかいらない3人なのである。3ピースというもっともベーシックなフォーメーションで、もっともプリミティヴなパンクをひたすら鳴らすだけなんだけど、でもだからこそそこに漂うエモーションは心にリアルに響くのだ。曲によってヴォーカルがギターの笠原だったりベースの井村だったりして、そのストレートさの中で様々な表情を見せる彼らのパフォーマンスは、とことんたくましく、とことんパワフル。3人がステージを去ってからも止むことないオーディエンスの合唱があまりにも感動的だった。(内田亮)