今回で３年連続出場をキメてくれているTRICERATOPS! 2008年は「SPACE」「DANCE」「LOVE」をテーマに掲げ、そして最高のダンス＆ロック・アルバム『MADE IN LOVE』をひっさげての登場に期待が高まる。というわけで大きな歓声の中、３人がオン・ステージ。「こんなにいっぱい集まってくれてすげー嬉しい。今年ももう残り少ないんで、歌って踊って楽しい来年を迎えちゃおうぜ！」という和田（Vo＆G）の言葉に「いや、踊るなと言われても無理っす！」と言いたくなるほどダンサブルなキラー・チューン連発。ニュー・アルバムで手にした新しいグルーヴは、キャッチーなキラメキを放つものから、絶妙の渋さを醸し出すものまで様々で、それらを惜しみなく鳴らしてくれた。それにしても３人それぞれが奏でるサウンドはさすがのキャリアを思わせる音圧と華やかさがあり、甘く切ないメロディと和田の歌声も手伝って、集まった満員のオーディエンスを魅了。大胆かつジェントルにフロアをダンス天国にしたトライセラ。タイトでグルーヴィなリズムと、繊細な浮遊感を自由自在にドライヴし続ける、圧巻のロックンロール・ショーだった。（上野三樹）