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ここ幕張MOON STAGE・4日間の口火を切るのは、3ピースの新鋭・UNISON SQUARE GARDEN。「ようこそ!」という斎藤(Vo・G)の声とともに、“カラクリカルカレ”のラウドでタフなグルーヴが暴れ出し、昨年より一回り大きくなったMOON STAGEを瞬時に掌握! 続く“水と雨について”で幕張メッセを土砂降りロック豪雨の風景に変えたところで、斎藤が満足げにフロアを見渡す。「始まるまでさ、みんな集まってくれるかすごく不安だったんですよ。裏にくるりさんとかSEAMOさんとかいろいろいてさ。だけど、そんな心配はなかったみたいですね!」という言葉に、MOONいっぱいのオーディエンスも満面の笑顔と大歓声で応える。センチメンタルでナイーヴな感情に獰猛なまでの攻撃性とダイナミクスを与えている鋭角パンクな衝動。そして、たとえば“センチメンタルピリオド”のイントロのシンプルなギター・フレーズに、3ピースとはとても思えないタイトさを与えている3人の確かなテク。それらがすべて、00年代ロックの「その先」を指して眩しく輝いている。最高だ。「年末だからさ、全部忘れて帰ろう!」(田淵/B)、「よいお年をー!」(斎藤)という絶叫が、CDJ開幕の号砲のように爽快に響き渡った。(高橋智樹)