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熱狂的な歓声と手拍子で迎えられたdustboxは、お客さん達の大きい期待に対して、まずは“Right Now”で応えた。REIJI(Dr&Cho)の切れの良いビートを土台としてスピード感たっぷりに展開し、SUGA(Vo&G)の歌声にJOJI(B&Vo)が絶妙なコーラスをつけていく。3人の抜群なアンサンブルが示されながら、“Spacewalk”“Try My Luck”“Not Over”と、立て続けにエネルギッシュなナンバーが飛び出し、フロア全体が幸福な熱量で包まれたのだった。
 「普段はライヴハウスでやっていて、こんな高いステージには立ちません。でも、今はここに立ってますけど、気持ちはみんながいるフロアにあります」とJOJIが語り、SUGAが「決められたルールの中でギリギリまで自分を追い込んで遊べ!」と呼びかけてから始まった中盤戦は、さらなる盛り上がりとなった。スリリングに駆け抜けた“Hurdle Race”、激しいオイオイ・コールを呼び起こした“Bitter Sweet”、甘酸っぱいメロディをじっくり聴かせた“Pieces of my heart”など。多彩なテイストの楽曲が披露された。
 「数えたら今日でライヴが122本目でした。素晴らしい1年でした」とSUGAが09年を振り返り、「この景色すごいよ。ウェイヴをやってみたいんだけど」というJOJIの提案で美しいウェイヴを実現したところで、いよいよクライマックス。“Sun which never sets”“Life is Beautiful”“Jupiter”の3連発は、まさしく完全燃焼であった。(田中大)