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来年1月に新作『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』をリリースする絶好のタイミングでGALAXY STAGEに立つBIGMAMA。荘厳なSEに合わせてメンバーがステージに登場、ライヴの冒頭を飾るのは“荒狂曲“シンセカイ””だ。東出のヴァイオリンがBIGMAMAならではのスケール感を疾走感溢れるサウンドに与えていく。2曲目は“the cookie crumbles”。この2曲、どちらもBIGMAMAのライヴではクライマックスとなってきた楽曲である。今日のBIGMAMAは初っ端から飛ばしに飛ばしていく。既に客席は途轍もないテンションになっている。「GALAXY STAGEにようこそ。BIGMAMAです。最高の時間にしましょう」という金井のMCから繰り出されたのは“Paper-craft”。ストロボが激しく焚かれたイントロで会場は更にピークを迎える。客席を見つめる東出の顔には笑顔も見える。オーディエンスとかけがえのない時間を共有できている、そんな手応えがあるのだろう。しかし、何度も言うが、彼らのキャリアを彩ってきた必殺楽曲連発とでも言うべき今日のセットリストはすごすぎ。 でも、このセットリストには“裏”があったのだ。今日会場に向かう時、京葉線に乗っていると思ったら武蔵野線になって遅れそうになったという金井のMCから突入した後半戦4曲は、なんとすべて1月リリースの新作から。今までの屈指の楽曲に負けない自信があるのだろう。“最後の一口”“#DIV/0!”“秘密”“until the blouse is buttoned up”という4曲がすべてを証明していた。「みんなで歌うために作った」という“until the blouse is buttoned up”で彼らのステージが終わる頃には、大きな連帯感とも言えるものがGALAXY STAGEを包んでいた。(古川琢也)