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デビュー5周年を迎えた木村カエラ、5度目(ちなみに1度目は奥田民生のステージにゲストで登場)のGRASS STAGEに、カラフルな「PRINCE」の文字が躍る黒Tシャツ&パープルのショートパンツという出で立ちで登場! その小さな体躯を目いっぱい動かしながら“BANZAI”でスタートし、へヴィに疾走する“TREE CLIMBERS”からクールなヴォーカル&キュートなメロディが冴える“マスタッシュ”と続く今年のカエラのステージは、めちゃくちゃアグレッシヴ。さらに「今日のために準備してきた曲があるんです」とハンドクラップを促したかと思うと、某キャラクターと「共演」したあのCMの曲を披露。思いがけないサプライズにお客さんも大喜び! そこから甘い高揚を誘う“L.drunk”、清冽なエモーションがパンキッシュに弾ける“You know you love me?”で、ロック・ファンの琴線をかき鳴らす。「この曲をロック・イン・ジャパンでやるの大好き!」と言って優しく歌い上げた“Circle”では、4万の色鮮やかなタオルが空を切って回され、ラストの“Magic Music”では4万人のジャンプにGRASSが揺れた。色鮮やかに咲き誇る花のごとくくるくると表情を変えながらも、その奥底にある凛とした「強さ」がより増した彼女のパフォーマンスに、絶えることのない木村カエラの可能性を見た。(林敦子)