第一子懐妊のためライヴ活動を休止していた木村カエラ。8月3日の横浜ブリッツ公演が産休明けの初ワンマンライヴで、その3日後の今日、ひたちなかに降臨! たくさんのファンがスタート前からフィールドを埋め尽くし、彼女との再会を待ちわびていた。そして、SEが鳴り響き、まぶしいほどの笑顔を浮かべて彼女がステージに駆け込んできた時の、皆の歓声のすさまじさといったら! 1曲目に放たれたのはリリースされたばかりの“喜怒哀楽 plus 愛”。バリバリにアッパーなサウンドを浴びながら軽やかなステップを踏み、バレリーナのようなスリリングな回転も交えて歌う木村カエラは、本当にカッコいい。この曲を皮切りに、“TREE CLIMBERS”“deep beep”“マスタッシュ”までノンストップ。熱いナンバーを次々に浴びて、お客さんたちは大喜びであった。
「お久しぶりです。待ってくれたの? ロック・イン・ジャパン、2年ぶりなんですよ。今日は復帰後2回目のライヴです。曲をいっぱい用意してきたんだけど、楽しくてすぐに過ぎちゃうんだろうな」、ステージに立つ喜びを露にした彼女の言葉を聴いて、こちらも思わず笑顔になってしまう。そして演奏再開! 優しい歌声が抜群に映えた“Butterfly”。曲中での「回せ!」という彼女の合図を受けて、フィールド全体が色とりどりのタオルの回転で包まれた“Circle”。ヴァリエーション豊かな2曲が披露された。
後半戦はキラキラした躍動感で魅了する“Ring a Ding Dong”でスタートし、お客さんたちの万歳コールが炸裂した“BANZAI”、そして木村カエラもギターを弾き、分厚いバンド感を放ちまくった“BEAT”へと一気に雪崩れ込む。そして、ラスト曲は“Magic Music”。サビではものすごいタテノリのダンスが沸き起こり、最高潮の盛り上がりへと至ったのであった。完全燃焼! 木村カエラがライヴパフォーマーとして「復帰」どころか「パワーアップ」して帰ってきてくれたことを証明するステージだった。(田中大)
木村カエラ のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ