陽が西に傾いた空には、綺麗なうろこ雲が出ている。そんなレイク・ステージに登場したのはBase Ball Bearだ。早々に新曲“Stairway Generation”をドロップし、オーディエンスを沸かせる。湯浅のギターの音質がユニークというか、ちょっとコミカルで、単にダンサブルというだけではなくBBBならではの楽しげなダンス空間を生み出している。「この天気は、神様が見ているんじゃないかと思います」という小出のMCに続いて繰り出されたのはもちろん“神々LOOKS YOU”。そして夏フェスにドンピシャリな“真夏の条件”では情熱的なメロディを吐き出してゆく。と、ここで恒例、湯浅のダンス・パフォーマンス・タイムだ。小出が「ロックって、やっぱり自分を曝け出すというか、そういうものだと思うんですよ。で、これが僕たちの一生懸命考えた、ロックの形です！」とご丁寧にも説明を加えてゆく。オーディエンスは、ショウヘイ！　ショウヘイ！というコールと彩り鮮やかなタオル回しで応える。「最後は思いっきり数字を数えたいと思います」と放たれたのは“LOVE MATHEMATICS”。好天の下で、ダンス・ビートとセンチなメロディを多くの人が体で受け止めたステージだった。（小池宏和）