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登場早々にステージで円陣を組み、しかもなぜか小出(Vo/G)が堀之内(Dr)を突然ビンタするという意味不明の行動で、のっけから笑いを誘った Base Ball Bear。ちょっと前までは、なんかまだまだ初々しさがプンプンするバンドだったが、1万人の大観衆を前にしてもまったく怖気づくことなく、すっかり板についているのがなんとも印象的である。5月にリリースされた“changes”で一気に観客を狂乱させたBase Ball Bearは、途中、『笑っていいとも』的な客とのコール&レスポンスを挟みつつ、“SUMMER ANTHEM”、“祭りのあと”といった、まさに「サマー・フェスティヴァル」に持ってこいの絶妙な選曲でクラウドをアゲル、アゲル! 涼しい風があまりにも気持ち良い夕暮れ時なだけに、観客も日中に温存していたエネルギーをここで惜しみなく放出。思い存分に飛び跳ねて、踊り狂って、Base Ball Bearが届ける「サマー」を思い切り満喫しているようだ。最後は、これまた“ドラマチック”、“ELECTRIC SUMMER”という、小出と湯浅(G)のメロディが、関根(B)と堀之内のファンキーなグルーヴと見事に相俟って生まれる彼ら独特の疾走感がたまらない必殺チューン2連発でセットを締め括ったBase Ball Bear。彼らの「サマー」はこの先何年も続くことだろう。(内田亮)