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この暑さにもかかわらず、トレンチコートにスーツ、そして杖、というトレードマークと言える出で立ちで登場したLOW IQ 01。いなせな、という言葉がこれほど似合う人もなかなかいない。そう、最高に気が利いてて、親密で、けれど風通しのよいパンク・ミュージック、これこそLOW IQ 01こと、このMASTER LOWチームが鳴らしてきたものである。彼らのライヴに関しては間違いないというか、楽しいことは分かりきっているわけだが、この日はエンジン全開。最新作にしてメジャー移籍第1作である『THAT'S THE WAY IT IS』からの“WAY IT IS”では髪を振り乱して絶叫し、“RULES”では華麗な前転をキめ、“Little Giant”ではマーズ・リトミックの磯部正文が飛び入り参加。顔の見えるコミュニティを第一に、いつも自由な音楽的探求を続けてきた彼。「正直言っていい? ほんっとに暑い!」と愚痴(?)もこぼしていた彼だが、最後の“GETDOWNONIT”まで、あまりにも自由に駆け抜ける風のようなステージだった。(古川琢也)