「ROCK IN JAPAN、遊び～ましょ～！」との上江洌清作（B＆Vo）のいつもの挨拶から、1曲目は“あなたに”！ GRASS STAGEはもちろん、大歓喜＆大合唱。今年もROCK IN JAPANにMONGOL800が帰ってきた。オーディエンスの熱気で、GRASS STAGEには砂煙が立ち込めている。続く“DON'T WORRY BE HAPPY”では、オーディエンスの無数の腕が掲げられ、一斉に揺れる。みんな笑顔、笑顔だ。こんなピースフルな一体感をGRASS STAGEに巻き起こしてしまう3ピースはMONGOL800しかいないだろう。続く“ラッキー8”では巨大なハンドクラップが巻き起こり、この曲に込められたハッピーな願いがオーディエンスへと広がっていく。オーディエンスとの「ハイサーイ！」「チャーガンジュー！」のコール＆レスポンスもバッチリ決まり、GRASS STAGEの幸福な一体感をさらに深めていく。この3人、一体どこまでGRASS STAGEを熱く燃え上がらせるつもりなんだ！ ホットなリズムにしっとりしたメロディーを乗せた“ターコイズ”では、清作と儀間崇（G）のコーラスが心地よくGRASS STAGEを吹き抜けていく。会場遠くを見つめながら、ニコニコと楽しそうに歌っていた彼らの目にはどんな光景が広がっているのだろう。「いや～、すごいねえ！」とひとしきり会場を見回した後、「元気なヤツ、ぶっ放してもいいですか？」と清作が語って披露したのは、アッパーなリズムが幾度も転調していく“愛する花”。やさしく強いメロディー、タフなリズム、モンパチの歌は、いつもおっきな温かさで聴く者すべてを包んでくれる。たとえそれが、『ROCK IN JAPAN』最大のキャパシティを誇るGRASS STAGEでも同じことだ。胸からこみ上げるものを彼らに伝えるように、オーディエンスはみな、一生懸命に手を振ってその音楽に応えている。“face to face”“神様““ 矛盾の上に咲く花”と新旧のナンバーを響かせた後、ライヴを締めくくったのは言わずもがなの大名曲“小さな恋のうた”。清作がヴォーカルをオーディエンスに譲ると、オーディエンスは大、大、大合唱！ “小さな恋のうた”が「巨大な大合唱」となってGRASS STAGEに響いていく。今年もMONGOL800が大きな感動でGRASS STAGEをひとつにしてくれた。（大山貴弘）