サウンド・チェックの音を聴きつけて早くからWING TENTにはたくさんのキッズが駆けつけ、開演の時刻が迫るにつれ、その数はさらに増大。並々ならぬ待望感もって迎えられたのは、目下『Dot of the Galaxy TOUR 2010』真っ最中のknotlamp! ファンファーレのような壮大なSEにのって登場した金髪のドラマー・AKIHIKOは、いきなりドラム・セットに乗り上げてコブシを突き上げ(吉川アニキのステージを観てテンションあがっちゃったそうです・笑)、「はじめようぜ! ヤッちまえよ!」と威勢よくフロントのKEIT(Vo&G)がアジって、“A Star Tribe”からライヴをキック・オフさせる。すると、思わず駆け出したくなるような青春的なビートに駆られて、フロアは盛大にオィ!オィ!!オィ!!! ブリッジのスロー・パートでは自然発生的にシンガロングも湧き上がり、序盤からWINGは分かちがたい一体感で満たされることとなった。それでも飽き足らないKEIT、「もっとヤッちまおうぜ! 関係ないよ、もっと暴れて、もっとヤッちまおうぜ!!」と呼びかけて、“ずっと何処かに”、そして9月7日にリリースされるアルバム『Dot of the Galaxy』収録の“Twisted arrows”と速射砲的にドロップ。満身創痍のアルバム制作を経て、一段とズ太くなったバンドの充実が目に見えるような壮絶なスパートだ。
ブレイクでは、オーディエンスを見すえて親密に語りかけるKEIT――「去年もここに立たせてもらったんやけど、そん時よりもだいぶキテます、みんなの熱が。どうもありがとう!」。続けて「今日はいちおうルールはあるけど、それは自分を守るためのルールだから、誰もケガせず、そういう感じでヨロシクッ!!」と攻撃再開。最後の“LAST TRAIN –新しい朝-”では再び熱烈なシンガロングが勃発し、WINGは沸き立つような興奮に満たされたのだった。アンコールを求めてオイ・コールを投げかける、キッズの笑顔がホント清々しかったなぁ。knotlamp、サンクス!(奥村明裕)
knotlamp のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ