徐々に陽が暮れて、過ごしやすい時間帯になってきた。次の出番は、avengers in sci-fi! 既にサウンドチェックの時点で踊っているキッズもいる。そして、1曲目の“Universe Universe”が始まると、さらに後ろの方まで、たくさんのオーディエンスにその波が広がっていく。それでもまだ、足りないとばかりに、「ひたちなかー!」と思い切り煽る稲見(B・Vo・Syn)。周囲も、照明が映える暗さになってきて、彼らの世界観に味方しているようだ。木幡(G・Vo・Syn)のカウントから、次は“Hyper Space Music”に突入。フィールドは、ライヴハウスのフロアさながらの盛り上がりだ。中盤には長谷川(Dr)の刻むビートに合わせて、ハンドクラップも起こる。そして、稲見が「アーユーレディ!?」と叫んで始まったのは“NAYUTANIZED”。怒涛の展開を終えた木幡が「ありがとう、avengers in sci-fiです、よろしく!」と言うと、大きな歓声が起こる。続くMCでは、木幡が「僕らいろんなものを作ってたんですよ。曲とか。10枚組くらい、CDに換算すると。5万円です、よろしく」、なんて言うと、稲見がしっかり「そんな冗談どうでもいいんだけど(笑)、集まってくれてどうもありがとう。シングルが9月8日に出ます」と告知し、そのシングルに収録される“Delight Slight Lightspeed”を披露。新曲にもかかわらず、たくさんの手が掲げられ、たくさんの人が踊っていた。続く“Beats For Jealous Pluto”では、木幡はマイクを掴み、長谷川はドラムを連打し、ぐんぐんテンションを高めていく。その勢いを反映するように眩しく照れされる照明の中、ラスト・ナンバー“Homosapiens Experience (Save Our Rock Episode.1)”へ。《Save Our Rock》のリフレインが聴こえると、待ってましたとばかりに歓声が上がる。最後は、木幡がバスドラまで駆け上がり、《Save Oue Rock》のリフレインを残して、3人はステージを降りた。ロックとダンスを自由に楽しむ空気を満たした、フェスにぴったりなパフォーマンスだった!(高橋美穂)
avengers in sci-fi のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ