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「はじめるぞ!」「さあはじめるぞ! 集まれ!」と、ワタナベイビー&小宮山雄飛が声を掛け、サクッと軽くスタートしてしまったホフディラン@SOUND OF FOREST。ちなみにこのステージにホフが立つのは今回で4度目。勝手知ったる何とやらである。1曲目は、いきなりのデビュー・シングル曲“スマイル”。飄々とした立ち居振舞いだけれど、この2011年夏のステージに、ベイビーがいきなり“スマイル”を歌い出すというところに、ホフならではの1本スジの通った姿勢表明が受け止められる。そして、ユウヒがアップ・テンポに転がるファンキーなバンド演奏の中で歌う“summer time POP!”。「雨、大丈夫? フラカンがいたら土砂降りだったと思うけど、ホフがやってる内は大丈夫です。お酒でも飲んでゆっくり観てってください!」とユウヒが告げて、“サッポロちゃん”、更には“サガラミドリさん”を挟んでの“SUPER DRY”と、フェス向けのビールネタ・ナンバーを次々に放ってゆく。ハンドマイクで練り歩きながら歌っていたユウヒが「皆さんにも気を入れます!」と腕を振るたびにバン、バン、と一斉にバンド・サウンドが繰り出される。「よし! これで夜までもつ!」と、ひと仕事してやった表情のユウヒである。
NHK『おかあさんといっしょ』で使用された“えがおでいこう”の後には、エモーショナルなメロディに2人のハーモニーも映える名曲“欲望”が。とにかく今回は曲また曲と急ぎ足のホフなのである。お馴染み“遠距離恋愛は続く”の曲中ブレイクでは「フォレスト! さすがホーム! ここで恒例、ブログ用写真を撮らせてもらいます!」「ワタナベくん、時間時間! あ、保存保存!」と、いつもより短めのブレイクながらしっかりとこの2人ならではの掛け合いを見せるのだった。全体的に曲のテンポも速くて、いつも以上の若々しさを感じさせるようなパフォーマンス。最後の曲としてプレイされた“ホフディランのテーマ”のフィニッシュに「ありがとうー! ホフディランでしたー!」(ベイビー)「もう1曲やろう、もう1曲!」(ユウヒ)と声をかけ合って“恋はいつも幻のように”を捻じ込み、30分強の持ち時間に10曲を披露してしまった。ちょっと慌ただしかったけれど、なんともサービス精神旺盛なステージ。誰もが1曲くらいは、お気に入りのナンバーを見つけられたのではないか。ステージ上のメンバー5人で手をつなぎ、揃って挨拶して去っていったホフであった。(小池宏和)