幻想的なピアノのSEと温かな拍手に迎えられて登場したのは、昨年に続いて2年連続のSOUND OF FOREST出演となるUNISON SQUARE GARDEN。「1、2、3、4!」というカウントから勢いよく“場違いハミングバード”へ突入すると、すかさずベースを振り回す田淵智也(B)! さらにサビへ向けてドライブ感を増していくアッパーなサウンドに乗って、斎藤宏介(Vo・G)のハイトーン・ヴォイスが気持ちよく伸びていく。そのまま7月25日にリリースされたばかりの最新シングル“流星のスコール”へ流れると、ガッチリと組み合った三位一体のアンサンブルを伸び伸びと奏でていく3人。キラキラとした昂揚感を湛えたメロディのポップさもさることながら、3人それぞれが120%のエネルギーをぶつけ合っているかのようなサウンドの熱量がすごい。FORESTの空気をビリビリと震わすメタリック・ギターと鈴木貴雄(Dr)のジャングルビートがスパークした“さよならサマータイムマシン”では、ロックンロールの核心部めがけて真っ直ぐ飛び込んでいくようなエネルギッシュな音塊で、オーディエンスをダイナミックに鼓舞していた。必殺のダンス・チューン“ライドオンタイム”を爽快にブチかました後は、“センチメンタルピリオド”“ガリレオのショーケース”とキラー・チューンを畳み掛けてFORESTのヴォルテージをぐいぐいと引き上げていく圧巻の流れ。ラストは“オリオンをなぞる”のまばゆく乱反射する歌とアンサンブルで、SOUND OF FORESTを宇宙の果てへと導いてライヴは大団円を迎えた。最後、「また秋に全国をまわるから、そのときに会おうね」と言ってステージを去った斎藤。その背中が頼もしく感じられるほど、パワフルでカラフルなユニゾンのロックンロールが巨大な熱狂を生み出した、素晴らしいステージだった。(齋藤美穂)
UNISON SQUARE GARDEN のROCK IN JAPAN FESTIVALクイックレポートアーカイブ