ロキシー・ミュージックからソロキャリアまで、ブライアン・フェリーの音楽人生が語られた超貴重ロングインタビュー!


現在発売中のロッキング・オン12月号では、ブライアン・フェリーのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



●こんにちは。お元気でしょうか?
「ああ、快調だ。君は?」

●元気です。本日はお時間をいただき、本当にありがとうございます。新曲“Star“は素晴らしいですね。
「ああ、それは良かった! ありがとう」

●ブライアン・フェリーの音楽芸術の2024年最新形が見事に結晶した曲だと思います。
「それはそれは、ありがとう! あの曲はまあ……本来は、50年の歴史をまとめたこのレトロスペクティブのボックスセットを出すことになり、過去を振り返ったわけだね。収録曲は81曲、と。で、実際、最後の最後で(苦笑)ハッハッハァッ! ギリギリの段階で、『ちょっと待った』と。というのも私の手元には来年リリース予定の新作音源、この、友人のアメリア(・バラット)とおこなったコラボレーション作品が揃っていてね。というわけで、そのうちの1曲をこのボックスセットに収録しようじゃないかと。だから、『未来を垣間見せてくれるもの』とでもいうかな(笑)」

●映画の予告編のようなものですね。
「そうだね、その通り!あれは楽しかったし、人々も大いに気に入ってくれ、自分としても非常に嬉しいんだ。というのも、私たちはたくさんの素材に過去2年ほど取り組んできたわけだし……とにかく自分のファンたちに対して、『何も私は怠けてぶらぶらしていたわけじゃありません』と示したかったんだ(笑)。音楽に取り組んで、忙しくしていたんだよ! というわけであの曲のミュージックビデオもここ、この私のスタジオで、レコードを一緒に制作したエンジニアと私とで作ったし、だから、そうだね……あのすべてがとても自然にひとつにまとまった。というわけで、その出来映えには非常に満足している。それに、あの曲はそれ以外の(ボックスセット収録の)何もかもと実に上手くフィットしているから、そこも嬉しい。実に見映えも良い内容なんだよ。昔の写真がふんだんに使われているし、それらを通じて私の過去の異なる様々な時期を描き出している。私たちはこのボックスにCDを5枚収めることにしたけれども、時系列に沿うのではなく、それらを一種のカテゴリーごとに分類してね。ディスク1は『ヒット曲集』のようなもの――つまりよく知られたポピュラーな、人々も知っているであろう曲(笑)を一堂に集めてある。そしてディスク2は、私自身の楽曲、自作曲からのセレクション。ディスク3は、私が様々な段階でやってきた、他の人々の楽曲を解釈したカバー曲集。ディスク4はある意味、ジャズに挑戦した冒険の数々だね(笑)。そしてディスク5は他よりももっとレアな楽曲集で、未発表曲も3曲含まれる。大抵の人々は恐らく耳にしたことのないであろう、そういうレアな曲を集めてある。だから、このボックスのコンパイルの仕方はかなり興味深いものだったということだし、実際、やっていてとても楽しかったよ(笑)。それにもちろん、新しいトラックも入っている。あれは、来年どこかの時点で出るアルバムへと続いていくわけで」

●あなたのソロキャリアを網羅した5枚組CD作品『レトロスペクティブ』を今リリースしようと思った理由と経緯を教えて下さい。
「(苦笑)。いやぁ、何もかもが、ほら……やはり、パンデミックのあれこれで遅れたわけで。私たちは『こういう作品を作ろうじゃないか』と、もう何年も話してきたんだよ。これは作らなくちゃいけない、時機が訪れたら作ろう……そう話しているうちに、気がつけばいつの間にか(ソロデビュー)50周年になっていた。『ああ! もう50年か。じゃあ、今やっておいた方がいいな……』ということになったんだ(苦笑)」

(以下、本誌記事へ続く)



ブライアン・フェリーの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』12月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

rockin'on 編集部日記の最新記事