とにかく感動したのは、一発撮りの緊張感と神聖さに即してリアレンジされた“Imitation Rain”を、完全に限られた時間の中で6人の歌が圧倒的に深めていたことだった。
田中樹が「新しい曲をやる感覚でした」と語っている通り、このシチュエーションだから引き出すことのできる、この曲の秘められたエモーションが6人6様の形で表現されていて、それがぶつかり合いながらも調和しているパフォーマンスだった。
これから音楽の表現のステージは、もっともっと多様に拡がっていく。
彼らは、その新しいステージひとつひとつの中で自分たちの音楽を深めていくことのできる、瞬発力と繊細さと大胆さを兼ね備えた素晴らしいグループだ。
現在、発売中のCUTの「SixTONESから始まる！」という表紙コピーに込めた思いが2022年が始まって早々、揺るぎない確信に変わった。（古河晋）
CUT2022年1月号は現在以下にて購入可能です。
