12月19日発売のCUT2024年1月号、表紙巻頭特集は『ゴールデンカムイ』。表紙画像、解禁です!
2024年1月19日に実写映画が公開される『ゴールデンカムイ』。公開の1ヶ月前という、なかなかに前のめりなタイミングで特集を実施したのは、とにかく「一刻も早くみなさんにこの実写化の素晴らしさを伝えたい!」と思ったからです。
マンガの実写化、特に原作ファンの方はいろんな不安もあると思います。でもこの『ゴールデンカムイ』は、もう、マジですごいんです。キャストのビジュアル、芝居、ロケーション、小道具、衣装、すべての細部までに『ゴールデンカムイ』が宿ってます。魂を懸けて作られてます。
それを少しでも感じてほしかったので、映画のスチールをたっくさんお借りして、キャストやスタッフのみなさんにもたっぷりお話を伺って、今お伝えできるありったけのものを詰め込んで、特集を作りました。
原作者の野田先生にも、連載の合間を縫ってメールインタビューに答えていただきました。全文、原文ママで掲載してます。個人的には最後の質問への回答が激アツ。映画を観るか迷っている人にほど、読んでほしい特集です。
以下、特集のリード文を先駆けて公開します。CUT2024年1月号、発売は12月19日。お楽しみに!
ーーー
『ゴールデンカムイ』からは匂いがする。アイヌの美味しそうな料理の匂い。自然と戦う獣たちの匂い。戦場での爆薬の匂い。血の匂い。
『ゴールデンカムイ』からは温度を感じる。一瞬で体の芯まで凍える川の水温。覆いかぶさるヒグマの体温。燃え盛る家屋からの熱波。信じる人の手の温もり。
それだけではない。シンとした雪山の中で小枝を踏んだ時の、小さいはずなのに大きく響く音。冷えた体を温める風呂の湯気。狂気に満ちた男の視線が与える圧迫感。銃を撃ち放つ時の振動。雪に反射する太陽の眩しさ。
――『ゴールデンカムイ』は、私たちの五感を刺激してくる作品だ。「マンガなのに」である。二次元の、白黒の、サイズもさして大きくはない「マンガ」というフォーマットなのに、そこには、自分もその場にいたかのように感じるリアルな質感が存在するのだ。
そんな作品が、実写映画化するという。
古今東西「実写化の強みは何か」と聞かれたら「生身の人間が演じるからこそのリアリティ」が筆頭に上がるだろうが、そもそも原作の時点で現実以上のリアルを感じさせてきた『ゴールデンカムイ』である。世界観の中に少しでも「生半可」が存在したら、たとえ生身の人間をもってしても、あの「リアル」は超えられない。それは原作読者ならばみなわかっていることで、だからこそ実写化に対しては、さまざまな意見や思いが駆け巡ったわけだ。
しかし、この実写化はやってのけた。
雪山の広大さ、暗闇の深さ、耳を塞ぎたくなるような爆発音の大きさ、空の高さ、登場人物たちが息を呑む音、瞳の湿り気。マンガから想像した様々な質感はもちろんのこと、映画というフォーマットを存分に活かした「さらなるリアル」がここには確かに顕現していた。映画にまつわるすべての人間が、作品のバックボーンへの理解をとことん深め、「原作の再現」の奥の奥までを命を懸けて追求した、映画『ゴールデンカムイ』。
実写化を超えた「超・実写化」と呼ぶべき本作は、『ゴールデンカムイ』というコンテンツにおいても、「日本映画」においても、新たな次元を突破した一作。CUTはこの作品に全力でベットする。(安田季那子)
ーーー
CUT2024年1月号のラインナップは以下の通りです。
特集:命を尊び、命を懸けろ『ゴールデンカムイ』
山﨑賢人/山田杏奈/眞栄田郷敦/矢本悠馬/玉木宏/舘ひろし/キャストアンケート/久保茂昭(監督)/スタッフアンケート/野田サトル(原作)
細部までリアリティを追求した「超・実写化」のの一作を30Pの大特集でお届け。キャスト、スタッフ、そして原作・野田サトルらによる、作品への魂の証言がここに。
『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』 江口拓也/中村倫也×賀来賢人
『おっさんずラブ -リターンズ-』 田中圭×林遣都
映画『カラオケ行こ!』 綾野剛×齋藤潤
松下洸平
渡邊圭祐
柿澤勇人 『オデッサ』
RIKU 『戦国時代活劇「HIGH&LOW THE 戦国」』
新木宏典 舞台『死ねばいいのに』
本田礼生×萩谷慧悟 『少年社中 25周年記念ファイナル 第42回公演「テンペスト」』
斉藤壮馬 『休日のわるものさん』
今月のバズマン。~BUZZ OF THE MONTH~ 第101回:中沢元紀
菅田将暉と仲野太賀の『夢で逢えたら』 ゲスト:岡山天音
三池崇史のゲバチュー PART2(現場の中心で、愛を叫ぶ PART2)
他
CUT2024年1月号は現在以下にてご予約可能です。