Tinariwen


フィールド・オブ・ヘブンにて、アマドゥ・エ・マリアムと並ぶマリからの参加アーティスト、ティナリウェン。アマドゥ・エ・マリアムはワールド・ポップとして洗練された完成度があるが、こちらは砂漠の遊牧民がギターを手にとって始めたという、土着色の強いディープなブルース。

デザート・ブルースと言えばエジプト生まれの英国人アーティスト、ジャスティン・アダムスが有名だが、調べてみたらこのティナリウェンの作品もジャスティンがプロデュースしたりしていた。それにしてもギターとパーカッションによる反復と歌、時折スリリングなポリリズムへと展開する、悠久の時を見せるような凄まじい音楽に、動けなくなる。(小池宏和)