暑い話


今日は暑いですね。

暑いといえば。
ライブハウスとかで、
「今日、なんか暑すぎない?」
「もっとエアコン効かせればいいのに」ってこと、ありません?

数年前、都内の、某大型ライブハウスでのこと。
某バンドのワンマンで、何故か、
ホールの中が、めったやたらと暑い時があった。
そうだ、思い出した。しかも、夏ではなかった。
秋口だったような記憶がある。

「暑いなあ」「なんでもっと温度下げないんだろう」と、
思いながら、汗をダラダラかきつつライブを観ていたんだけど、
結局、最後までくそ暑いまんまだった。

で、後日、人づてに、なんであんなに暑かったのか、
その理由をきいて、びっくりした。
なんだったと思います?

誰も下げろと言わなかった

という、理由だったのだ。
もちろん、お客じゃなくて、そのバンドのスタッフがです。

ちょっとこれには、特殊な事情がある。
大型ライブハウスでワンマンをやれるような規模のバンドだと、
普通、イベンターの担当者がいて、ライブ制作担当のスタッフがいて、
マネージャーがいて、他にも事務所のスタッフがいて、
場合によっては舞台監督もいて――というような布陣で動いている。
が、このバンドの場合、一回メジャーからドロップアウトしたあとは、
リーダーであるベーシストが、マネージャー業務やライブ制作業務などを
すべて自身で行っている、いわゆるドゥ・イット・ユアセルフなスタイルだった。

ゆえに、スタッフが、ほとんどいなかったのだ。
いるのは、外注のPA、ローディー、そしてイベンターの担当者くらい。
しかも、そんなふうに人がいないもんだから、
イベンターの人も、演奏中は、ほとんどステージ袖に張り付いている状態。

つまり、「ステージ周囲にしかスタッフがいない状態」であり、
フロアが異常に暑い、ということに、おそらく
最後まで気づかないままだった、というわけです。
PAのKさんは気づいたろうけど、まさか本番中に、卓を離れて、
「えーと、エアコンどこだっけ」と、下げに行くわけにもいかないし。

だったらホールの人が気を効かして下げればいいじゃん。
と言いたくなるが、どうも、そういうものではないようです。


写真は、そのバンドの最新作品。
なので、このバンドのワンマンライブの時、
「暑い!」と思った方は、
その場の最高責任者である、写真右から2番目の人に、
「暑いよー!」って言ってみるのがいいと思います。
ただ、小さいライブハウスだと「これ以上下げようがありません」
って場合も多々ありますが。

今日は私、このあと、鶴の2デイズ@代官山UNIT、の1日目です。
超満員だろうなあ。
暑いだろうなあ。