クロマニヨンズのライヴを観て思った、本当に本当に凄いこと。

今日は新木場スタジオコーストで、ザ・クロマニヨンズのライヴへ。10月に始まったアルバムツアー、東京だけでもO-EAST二日間やって、渋公やって、このスタジオコーストで四ヶ所目。ツアー的にはかなりの終盤戦になるわけだけど、今年のツアーも心から、観れてよかった。


彼らは毎年のようにアルバムを作り、全国50本以上のツアーを周り、また制作する。アルバムは、ヒロトとマーシーがきっちり半分ずつ曲を書き、ツアーのライヴではその全曲をやる。そうしよう、と決めたわけではない。自然に、ロックンロールの導くままにそうなって、それを続けている。それが何年も、飯を食って息を吐くように続いていることが凄い……というわけではない。本当に凄いのは、今日ついさっき、ステージの上で起こっていた100分くらいのあの出来事。あれが、その毎回のライヴで繰り返されていることが、本当に本当に凄いのだ。


僭越ながら、ヒロトとマーシーには、何度かインタビューしたことがある。ロックンロールの神秘とか伝説とか、彼らのことを表現するのは容易い。実際そうだし。でも、いざふたりに相対した時、言葉は本当に無力だなあ、とどうしても思ってしまう。どんな質問を考えていっても、こんなこと聞かずに曲を聴いて歌詞を読めばいいよな、と自問する瞬間がある。これも陳腐な例えになるけれども、ライオンのことを知っているのと、実際にライオンの前に立つのは違う。そういう気持ちになるんです。

今日は、みっちみちの満員のお客さんが、思い思いに暴れたり、歌ったりしてクロマニヨンズのライヴを楽しむ「幸運」をじっと眺めながら、そんなこと思いました。楽しかった!(松村)
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