東京スカパラダイスオーケストラの2001年以来の歴代「歌モノコラボ」シングルを16本一挙解説

東京スカパラダイスオーケストラの2001年以来の歴代「歌モノコラボ」シングルを16本一挙解説
最新シングル『白と黒のモントゥーノ feat. 斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)』をはじめとする、東京スカパラダイスオーケストラの「歌モノコラボ」。インストを基本としつつも、その音楽世界に常に躍動し続けるスカパラの「歌心」は、稀代のボーカリスト陣との共演によってこれまで数多くのポップマジックを描き出してきた。伊藤ふみおをフィーチャーした“Pride Of Lions”、細美武士参加の“Diamond In Your Heart”といったアルバム曲や、CMで話題を集めた高橋一生&浜野謙太/さかなクン/志村けんとのコラボ演奏曲“Paradise Has No Border”に至るまで多彩なコラボ曲群の中から、ここではシングル表題曲に絞ってその道程を辿ってみることにしたい。


■“めくれたオレンジ” feat. 田島貴男[2001年8月8日]
「歌モノシングル3部作」第一弾。コラボ相手:田島貴男(ORIGINAL LOVE)の薫り立つ妖艶な歌声が、晴れやかなアレンジとメロディと響き合いながら、極彩色の輝きを放っている。


■“カナリヤ鳴く空” feat. チバユウスケ[2001年12月12日]
「歌モノシングル3部作」第ニ弾のスカ×ロカビリーなナンバー。当時THEE MICHELLE GUN ELEPHANTチバユウスケとの共演は、ジャンルを超えたスカパラの存在感の象徴でもあった。


■“美しく燃える森” feat. 奥田民生[2002年2月14日]
「歌モノシングル3部作」第三弾。奥田民生の融通無碍なポップ×スカパラのタフな包容力の珠玉の邂逅。カップリングには現在もライブでお馴染みの“SKA ME CRAZY”が収録されている。


■“追憶のライラック” feat. ハナレグミ[2005年12月14日]
「歌モノシングル3部作その2」第一弾。スカAORとでも言うべきシックな音像とメランコリックな歌声の共鳴が秀逸。ハナレグミとは2012年のアルバム『欲望』でも“太陽と心臓”で共演している。


■“サファイアの星” feat. CHARA[2006年2月15日]
「3部作その2」の第二弾には、シングル曲では初となる女性コラボレーター=CHARAが参加。コケティッシュなCHARAの歌声の魅力を、躍動感あふれる音のタペストリーで包み込んでみせた。


■“星降る夜に” feat. 甲本ヒロト[2006年5月10日]
「3部作その2」第三弾には、新たにザ・クロマニヨンズとして「出現」する直前の甲本ヒロトが登場。日本ロックの至宝たるヒロトの歌の生命力が、開放的なビートと音場の中で咲き乱れる快曲。


■“流星とバラード” feat. 奥田民生[2010年1月27日]
奥田民生とのコラボシングル2作目。前回の“美しく燃える森”と同じく川上つよし作曲による、艶やかなダンディズムに満ちたメロディが、スカパラ×民生の濃密な磁場の中で輝きを放っている。


■“閃光” feat. 10-FEET[2013年12月4日]
デビュー25周年プロジェクトとして行われた「バンドコラボ」の第1弾。谷中×TAKUMA共作による歌詞、中盤に盛り込まれたミクスチャーパートも含め、2組がまさに「闘うように楽しむ」至上のコラボ。


■“流れゆく世界の中で” feat. MONGOL800[2014年3月12日]
「バンドコラボ」第2弾のゲストはMONGOL800。レゲエとスカとロックが渦巻くエネルギッシュな音像の中で、その歌のスケール感でもって悠久のリズムを繰り広げるキヨサクの存在感が光る。


■“Wake Up!” feat. ASIAN KUNG-FU GENERATION[2014年7月2日]
「バンドコラボ」第3弾ではASIAN KUNG-FU GENERATIONと共演。アジカンのソリッドなギターロック感とスカパラの熱風の如き音像が相俟って、エモーショナルな高揚の風景を生み出している。


■“爆音ラヴソング” feat. 尾崎世界観(クリープハイプ)[2015年7月29日]
スカパラの「歌モノコラボ」では初の両A面シングルの1曲。《踊りながら悩んでるきみは燃え尽きもしない》とやり場のない衝動を突き上げる、尾崎世界観にしか歌えないサビの熱唱は戦慄必至。


■“めくったオレンジ” feat. 尾崎世界観(クリープハイプ)[2015年7月29日]
尾崎世界観とのもうひとつのコラボ曲は、作詞の「尾崎世界観/谷中敦」というクレジットからも、尾崎の詞世界も含めてその歌を主役に据えたメロウなレゲエ曲。“爆音〜”と関連したMVも必見。


■“嘘をつく唇” feat. 片平里菜[2015年12月9日]
昭和歌謡テイストな楽曲&アレンジと、谷中による《秘密はパフュームだったわ/でも嘘は毒になるの》といった妖艶な歌詞が、片平里菜の瑞々しい歌声と絶妙のマーブル模様を描いている。


■“道なき道、反骨の。” feat. Ken Yokoyama[2016年6月22日]
スカパラ「歌モノコラボ」スタートから15年、ゲストにはパンクアイコン=Ken Yokoyamaが登場。オリジナル楽曲では初となる日本語詞に挑んだ横山の歌声が、剥き出しの魂そのものとして響く。


■“さよならホテル” feat. Ken Yokoyama[2016年9月7日]
「歌モノコラボ」史上初めてシングル2作連続でのタッグ実現となったスカパラ×Ken Yokoyama。抑えたトーンのミディアムナンバー越しに、「闘う男」同士の迫力と哀愁が滲む。


■“白と黒のモントゥーノ” feat. 斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)[2017年11月29日]
最新シングルでは斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)と共演。Aメロ〜Bメロ〜サビと転調しまくりのアッパーなメロディを乗りこなし、狂騒の頂へ駆け上がる斎藤のハイトーンボーカルは圧巻。



当初はスカパラ自身にとっても「一大トライアル」だった「歌モノコラボ」が、楽曲を重ねるごとにバンドの表現として血肉化されてきた――という過程が、上記に挙げたリストからも明確に伝わってくる。スカパラ名義の楽曲以外にも、「PUFFY×東京スカパラダイスオーケストラ」名義の“ハズムリズム”(2006年)、さらに椎名林檎“真夜中は純潔”(2001年)など他アーティスト曲への参加まで含めるとまだまだ奥が深い「スカパラコラボ」の世界を、ぜひとも探求してみてほしいと思う。(高橋智樹)
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