『Montage』は全12曲が紛れもなく「次世代ロックスタンダード」を標榜するバンドの1stアルバムに相応しいロックアルバム。
今作の制作にあたって、彼らは「迷いはなかった」と言っていた。だが、当然このアルバムに辿り着くまでには、目指したいサウンドの方向性に試行錯誤もしているし、多角的なアプローチができるバンドであるがゆえに、その見え方に悩む時期もあった。だが、そのすべてに今の自分たちなりに答えを出したのが、『Montage』というアルバムだ。
ボーカルの片桐は、今作を作り終えて、「曲を作るときには、怒りとか、悲しみとか、いろいろな感情があるけど、それを否定しなくて良かった。そういういろいろな感情が交じり合うことに怖さを感じなくなった僕らの勝ちだと思った」と言っていた。
勝つまでやめない。それがレニーの強さだ。順風満帆なだけのバンドでは決してないし、たくさんの悔しい想いもしてきた。だから、それを自分たちの力に変えるまで、諦めてはいけないという信念をレニーは持っている。その軌跡が『Montage』という1枚には詰まっていると思う。数多くの迷いが、今、彼らにこの迷いのないアルバムを完成させたのだ。
そんな『Montage』について、Lenny code fictionが語るインタビューは、10月30日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号に掲載です。(秦理絵)