昨日は真空ホロウを観に


最新アルバム『ストレンジャー』のレコ発ツアーで全国9ヶ所を回ってきた真空ホロウが昨日、新宿ロフトでツアーファイナルを迎えた。

地を這うようにうねるベースと極めてタイトにリズムを刻むドラム、時にナイフのように空間を切り裂き、時に闇にまとわりつくような松本明人のヴォーカル。その3つが有機的に絡み合う強靭なアンサンブルは、1曲目から観る者の首根っこを両手で掴むように捕らえ、そしてもっと深いところまでズルズルと引きずり込んでいった。

そんな緊張感と不穏さをたたえた空気を、ベース・村田智史による茨城訛りの爆笑(失笑?)必至MCでなごませるのも、彼らのライヴの見せ場。この日もツアーでの面白エピソードを踏まえたMCは舌好調だった。

アンコールでは、「寄り添いたいと思うようになった」と松本が語って新曲を披露したのだが、これが、普遍性と体温とを抱いたメロディのミドルチューンで、凄くよかった。それは彼らの音楽の新たな側面を浮き彫りにしていて、その幅がどこまで広がっていくのか、ますます楽しみになった。
RO69のライヴレポートに詳細が上がっているので、ぜひチェックを。

そして彼らは、ROCK IN JAPAN FES.2011の8/5 Seaside Stageに登場。
真空ホロウの世界をまだ体験していない人は、ぜひ!(中村)
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