ベスト・アルバム発表を記念する横アリ２日間のスペシャル・ライヴ。人気曲大放出の豪華メニューに、２時間半はあっという間に過ぎていった。

アルバムのセールスも絶好調ということで、
当然のこと、場内1万2000人は祝賀ムード一色。
なのだが、そんな風景を喜びながらも、だからこそスキや緩みを自らに許すまいとする、
いい緊張感が良かったライヴだと思う。
不遇時代の長い彼等だけに“勝って兜の緒を締めよ”的な意識は強く備わっているようで、
今日は歌い方やＭＣも、渾身パワーで押し切るお馴染みのスタイルだけではない、
きちんと真意を伝えようとするまっすぐな目線と真剣な表情がメイン。
「これが最初で最後の横浜アリーナかもしれないから、記念写真を撮らせて」という台詞に
場内からは笑いが洩れていたが、こういう地に足ついた生真面目さと謙虚さが、
より今後の彼らのポイントになっていくような気がした。

終演後の楽屋は、歴代のＣＤジャケットを飾った有名人さん達が多数集っていて、
やたら賑やか。そんな華やかさとは反比例するような、握手した時に思わず「イテテ」と内心叫んでしまうくらいの握力の強さに、彼等の熱さとひたむきさを再度実感しました。

写真は、フライヤーではなく、彼等自身の姿が印刷された特製チケット。