現在22歳の女性シンガーにしてサウンド・クリエイター。ジャケにもホームページにも姿を現していないので、しばらくは隠密行動を続けるのかな?と思っていたら、いきなりワンマン・ライヴをやるというので行ってきました。
シークエンサーに打ち込まれたエレクトロ・ポップをメインに、
曲によって適宜使用される楽器群に囲まれたステージは、さながら要塞。
この日、彼女が手にした楽器は、シンセサイザー、ピアニカ、トライアングル、
グロッケン、タムタム、リボンコントローラーと数知れず。
なにより、表情をピクリとも変えず凛とした瞳で客席を見据えて歌う
挑発的な佇まいと、おかっぱ頭の童顔というギャップには、
往年の「ニューウェーブ」を思わせる異形ぶりもちらほら。
まずは、溢れるアイデアの数々を敢えて未整理なまま
フリーキーにぶつけてきた内容だったものの、
幼い頃から「音楽制作ソフト」に出会っている新世代の脳内を垣間見る
ちょっとしたトリップ感覚を味わってきました。