ジョン・ライドン、「英国のEU離脱派が過半数を占めたのは現キャメロン保守党政権が英貧困階級をないがしろにした結果だ」と語る


★英国時間の23日に行われた「EU離脱の是非を問う国民投票」で離脱派の得票が過半数を占め、
英国のEU離脱が確実になったことについて、

ジョン・ライドン先生も英紙でこんな分析&コメントをしています。


「ここ数年の英ワーキング・クラス・カルチャーはキャメロン保守党政権に完全に無視され、撲滅されつつあるよな。
離脱派が勝ったのはワーキング・クラスの人間が離脱派の虚構メッセージに騙された結果かって?
(今回の国民投票で離脱派が圧倒的に多かった地域は、
東欧諸国からの低賃金労働移民の大量移入で職を失い、不満を抱いていた英北部や中部の「貧困層が多く住む地域」で、
残留派が多かった地域は、低賃金労働移民の恩恵を受けている英南部の「富裕&中流リベラル層が多く住む地域」だった、
という統計が出ている)。

ワーキング・クラスの人間は昔から政府の言うことなんか真に受けてねぇよ。

英ワーキング・クラスは昔からこの国の世風を左右する重要な鍵だった。
みんな英国民の一人として投票した結果がこれ=離脱だったわけ。

今回のEU離脱はどういう角度から見ても、当初は経済面で苦境に立たされるだろうけど、
ワーキング・クラスの人間はそれを覚悟の上で『自分達の国を取り戻したかった』んだろうね」

その一方でライドン先生はこんなアンビバレンツなコメントも。

「とは言うものの、過去何十年もかけて築いた欧州諸国との友好関係を失うのはどう考えても良い案とは呼べないよな。
そこが俺にとっても不満なところなんだ」
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