★セックス・ピストルズのマネージャー=マルコム・マクラーレンとファッション・デザイナー=ヴィヴィアン・ウエストウッドの息子=ジェセフ・コーレ(高級下着ブランドの経営者)が、
パンク勃発から40周年記念の今年2016年、
ロンドン市や国が率先して「パンク・ロンドン」という各種イベントを計画していることへの「異議表明」として、
今月末11月26日(ピストルズの”アナーキー・イン・ザ・UK”リリースから40周年にあたる日)に、
「自身が所有する全500万ポンド(約7億円)相当のパンク・コレクションをキャムデンで燃やす(!)」イベントを計画している、
という声明を今年5月に発表。
「そんな無駄金があるなら恵まれない人々に寄付しろ!!!」とジョン・ライドン先生をはじめ各所で罵倒され、
話題になっていたのは皆さんも覚えているかと思いますが、
★当の本人=ジェセフ・コーレが自身のYouTubeチャンネルで「今月末、燃やす予定のピストルズの”アナーキー・イン・ザ・UK”レア・アセテート盤」を公開しています。
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動画中のコーレ氏のコメントによると、
「この7インチ・アセテート盤は、初期のピストルズがロンドンのスタジオでレコーディングした音源をそのままアセテート盤として録音したもので、
通常の”アナーキー・イン・ザ・UK”のシングルには違うB面曲(通常の英盤には”Liar”と”502”(12インチ・シングルのみ)、米盤には”Devil's Island(Live)")
が収録されているが、
このアセテート盤には”プリティ・ヴェイカント”がB面曲として収録されている。
世界に1枚しか存在しない(!)」のだそう。
ピストルズの初期シングル群(特にレアなアセテート盤)は、今でも世界中のコレクターの間で高値で取引されているので有名。
たとえば同時期のシングル”ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン / ノー・フューチャー”のレア・アセテート盤は、
2012年のコレクター・マガジン・リストで1万ポンド(約132万円!)の値段が付いていた。
なので「世界にたった1枚しか存在しないアセテート盤」となると、、、かるく10倍(100倍?)の値段がつくはず。
★早速、ピストルズ関連の各SNSにこんな批判投稿が殺到しています。
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「そんな高価なものを燃やす金でどれほど多くの”飢えている人々”を救えると思ってるんだ!!!」
「空虚なシンボリズムだな。最低の自己宣伝だ。
こいつは庶民の生活の現実からとことん切り離されているせいで、自分を何らかのヒーローだと勘違いしている」
「このピストルズのレア盤は英ユース・カルチャーの文化遺産だ。
自分の高級下着ブランドの宣伝のために燃やすくらいならせめて博物館に寄付しろ! 自己中の腐れ野郎め!!!」
筆者もこの動画中のコーレ氏がヘラヘラ笑いながら自慢顔でこのレア盤の説明をしている様子を見て、むちゃくちゃ胸クソが悪くなった、、、。