★右の写真=戦没者慰霊碑に捧げられた国旗にぶら下がっている黒髪&黒装束ゴス風の格好をした青年が、
あのデイヴ・ギルモア(ピンク・フロイド)の養子チャーリー・ギルモア(21歳)。
★左下の小写真は、2003年に養父デイヴ・ギルモアが勲章を授与された際、両親と一緒にバッキンガム・パレスに出向いた時の記念写真。
つまりチャーリー・ギルモア君は、
億万長者の養父を持ち、パートでモデルのバイトをしつつ、現在ゲンブリッジ大学で歴史を専攻している、いわゆる典型的なブルジョワ学生。
通常の学生のように、「学費値上げ」が経済的な打撃になる可能性はおそらく一生ないであろう恵まれた環境にいる、
「ロック・スターの二代目」であることも付け加えておきたい。
英下院が大学授業料値上げを可決したことで、
先週の12/9(木)、ロンドン都心部で学生による大掛かりな「反対デモ」が行われ、
多くの逮捕者が出た(チャーリー君もその中に含まれていた)ことは既にUK中のメディアで報じられていたが。
英国でこういうデモが起きる場合、
必ず出てくるのが「自分達の主旨をデモで伝えることより、
どさくさに紛れて暴行の限りを尽くす」ことを目的に参加する情けない”やらせ集団”も意外と多い、という点。
政府の愚策に対し異を唱えるためのデモを行うことについては、筆者としても異論は全くない(筆者も以前”反戦デモ”に参加したことがあるし)。
ただし、ピースフルなデモで「学費値上げ反対」の主旨を伝えよう・訴えようとする学生が大多数いる傍らで、
デモの主旨を忘れてただの暴徒と化し、
政府とは何の関係もない市井人の店・建物を破損したり、盗みを働いたり、
またはチャーリー君のように「今まさに自分達が享受している”言論の自由/デモを行う権利”も含め」を守るために戦い、
戦死した死者の慰霊碑を破損しようとする勘違いなトラブル・メーカーの姿をTVニュース等で見るたびに、
なんとも言えない「不快感」を毎回抱いてしまう。
事実、全国学生ユニオンの代表者も先日のBBCニュースで、
「一部の愚かな暴徒が騒ぎを起こしメディアを騒がすことで、
ピースフルなデモで主張を伝えようとした我々のプロテストの主旨が曖昧になること、イメージ・ダウンしてしまうことは非常に不本意であり、迷惑だ」とハッキリ強硬な抗議コメントを出していた。
なお、チャーリー君は「暴行および慰霊碑破損容疑」の他に、
デモの最中にロンドン都心にある英アパレル・チェーン店Top Shopで靴(女物)を盗み、
自分のコートの内側に隠す現場をBBCニュース陣に撮影されたことで、
現在”盗み”の容疑まで持たれている。
つくづく最低な奴だな。
こんなドラ息子を持ってしまったデイヴ・ギルモア御大、ご心中お察しします、、、。