NICO Touches the Wallsの武道館に感動してあらためて思ったこと


雲間がスパッと晴れて行くような、爽やかで清々しい、そして何より明るい気分にしてくれる素晴らしいライヴだった。
本当にいいライヴだった。

この武道館はリベンジの場なんだと自分たちで決め、それを公言し、リベンジの楽曲を作り続け、そして実際にここに至る道を作ってきた4人。
その過程には、常に、自分たちから発した「歌」と、やはり自分たちが生んだ「言葉」があった。
そして、その結果、そんなひとつひとつのコミュニケーションによって、彼らはリスナーとの関係性をあらためて、深く強いものにしていった。
相手との関係性を変える鍵は自分自身のモードにあったのだ。
4人はその事実に向き合い、ただただ真摯に音楽を作り続けてきた。

そのやり方は不器用そのものなんだろう。
しかし、彼らは彼ららしいやり方として、不器用で、だからこそ誠実な道を選んだ。

そして、見事に勝利を収め、リベンジを果たした今日。
それが感動的でないわけがない。

自信を持ってステージに立つことの大切さを4人は身を持って証明してくれた。
この武道館で受け取ったこの力強いポジティヴィティを僕はきっと忘れないと思う。

本当に最高の武道館だった。
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