ORANGE RANGEのライブはなくていいものが本当に一切ないのがすごいといつも思う。
楽しいMCや音楽的なリファレンスが溢れるアレンジは愛しい寄り道と呼んでほしいという向きもあるかもしれないが、だとしたら、そんな愛しい寄り道もすべて、最終的には収まるべきところへつながるキラキラした道だったりする。
エモーショナルでかっこよく、とても音楽的でエンターテインメントに振り切ったものでもある。
バランスという意味でもパーフェクトだと思う。
でも、ひとつだけいちばん大事なものを挙げなさいと言われたら、それはやはり、圧倒的な曲の良さが際立っているということだ。
そのスペシャルな強さ、絶対的な魅力が詰め込みまくった要素を強烈にまとめている。そんなふうに言った方が、ORANGE RANGE
のすごさの説明になるかもしれない。
ニューアルバム『ELEVEN PIECE』もそんな素晴らしいバランスと図抜けた楽曲が完璧に表現された作品だった。
キャリアのどの季節の曲にも等しく愛情深く向き合ってきた彼らだが、最新アルバムの楽曲とデビュー時の楽曲が交わって、ひとつの完璧なバンド像を作っていくのもORANGE RANGEらしいなと思う。
自由でありながら、ブレない王道を持っているORANGE RANGEは相変わらず最強のバンドのひとつだ。
彼らは5月4日、JAPAN JAMに出てくれる。また近いうちに会えるのがとても嬉しい。
ORANGE RANGEのNHKホール公演を観て
2019.02.08 22:51