モリッシー、4月に未発表曲リリース。タイトルは「人間みたいに扱って」

こちらは昨年再発の『Bona Drag』

モリッシーが4月25日にベスト盤をリリースすることが明らかになった。『The Very Best Of Morrissey』というタイトルのそのアルバムには、主にEMI時代のバック・カタログからシングル・ヒットを中心に選曲された珠玉の18曲が収録予定(下記にトラックリストあり)。また、DVD付のものもリリースされるそうで、そこにはプロモーション・クリップ12曲の映像が収められるのだという(これも下記にリストがあります)。

また、このベスト盤リリースを記念して、1週前の4月18日に、シングル「Glamorous Glue」をリリースすることも発表された。アルバム『Your Arsenal』に収録されていたこのトラックの再シングル・リリースに際して、Bサイドには、1988年、モリッシーがソロ活動をスタートさせた当時の未発表曲(つまり、『Viva Hate』セッション時のアウト・テイクということになる)がカップリングされるのだと。それは2曲あって、タイトルは「Safe, Warm Lancashire Home」「Treat Me Like A Human Being」。

「人間のように扱って」。なんともモリッシーらしいタイトルである。

モリッシーのとてもモリッシーな言い回しがこれだ。「僕なんか、人類の仲間入りすることすらできないんだ」とか(「Bigmouth Strikes Again」など)。

これを単なる自虐の言葉ととってしまうと、モリッシーという「表現」が必然として持っている攻撃性を見誤ることになる。その言葉が、どのような世界の構図の中で吐かれているかは、ザ・スミスも含めてモリッシーの歌を聴くときに欠かせない前提なのである(だからこそ、その歌は、彼の個別的な立ち位置を超えて、普遍性を獲得してしまう)。

「どこかやっぱり足りない感じがする」などと発言していた某都知事に、マツコ・デラックス級の勢いで聞かせてやりたい曲(のタイトル)だ。

『The Very Beat Of Morrissey』トラックリストはこちら。
'The Last Of The Famous International Playboys'
'You're Gonna Need Someone On Your Side'
'The More You Ignore Me, The Closer I Get'
'Glamorous Glue'
'Girl Least Likely To'
'Suedehead'
'Tomorrow' (US remix radio edit)
'Boxers'
'My Love Life' (US mix)
'Break Up The Family'
'I've Changed My Plea To Guilty'
'Such A Little Thing Makes Such A Big Difference'
'Ouija Board, Ouija Board'
'Interesting Drug'
'November Spawned A Monster'
'Everyday Is Like Sunday'
'Interlude' (Morrissey solo version)
'Moonriver' (extended version)

DVD収録トラックリストはこちら。
'The Last Of The Famous International Playboys'
'The More You Ignore Me, The Closer I Get'
'Glamorous Glue'
'Suedehead'
'Tomorrow'
'Boxers'
'My Love Life'
'I've Changed My Plea To Guilty' (Jonathan Ross Show)
'Interesting Drug'
'November Spawned A Monster'
'Everyday Is Like Sunday'
'Sunny'