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    フジロック初出演の新星、ロイエル・オーティスに直撃インタビュー。一度聴いたら愛さずにはいられない彼らのサウンドの魅力に迫る

    ●あなたたちは別のインタビューで「変化は必要だ」と言っていましたが、今後どのような変化を目指していますか?

    オーティス「ただ普通に、今の自分たちのいる位置から成長していきたい。あくまでも同じバンドなんだけど少しずつ進化していって、前回とは微妙に、それでも確実に違う位置に立ってる、みたいな感じにしたい」

    ロイエル「個人的にはもっとラウドな方向にいきたい。耳から血が出るくらいの(笑)。涙ダーーッてなって目が真っ赤に腫れるようなエモーショナルなやつが実は好きなんだ(笑)」

    ●ラウドって例えばどの路線ですか? コーンとかAC/DCとか……すごい適当に言ってますけど。

    ロイエル「いや、ガチでそっち方向いったら超ウケる。アリっちゃアリかも(笑)。まあ、今のところ何とも言えないけど、とりあえず常に新しい楽器や音に対してオープンな状態にしておきたいと思ってるんだ」

    ●さっき名前の挙がったリル・ヨッティーやエイサップ・ロッキーみたいなヒップホップはどうですか?

    ロイエル「100%アリ!」

    オーティス「それは大アリ。ラップは抜きにして、音のテクスチャーの面では大いにアリだと思う」

    ●ストリーミングサービスが完全に普及して、ここ10年でミュージシャンの収益を得る方法も大きく変わったと感じます。あなたたちは、自らの活動を維持するために、何を活動の中心に据えていますか?

    ロイエル「いや、とりあえず自分たちが一儲けしたらその成功のノウハウをシェアしたいんだけど、今のところまだそこまで稼げてないんでね(笑)。どうなんだろう……今はできるだけライブの数を打って、経費削減努力をするくらい……」

    オーティス「傍から見たらスムーズにやってるように見えるかもしれないけど、内実は優雅とは言い難い」

    ● フジロックへの出演が決まっていますが、フジにどのようなイメージをもっていますか?

    ロイエル「めちゃくちゃ良さげだよね。山の中にあるんでしょ?」

    オーティス「山に遊びに行くのに特別な理由なんて要らないからね。それだけでも行く価値ある」

    ●音楽性やキャリアの築き方を含めて、あなたたちのロールモデルになるような存在はいますか?

    ロイエル「ロバート・スミスは最高に素晴らしいお手本だと思う」

    オーティス「音楽的にも素晴らしいしね。ザ・キュアーの何もかもが素晴らしい」

    ロイエル「ギタリストならスティーヴ・レイシーがめちゃくちゃクールだと思う。すごく面白いコードを弾いてるし、自分の中でのちょっとしたお手本だな。しかし、毎回この手の質問されると後から『あー、あの人の名前を言うの忘れた!』ってなるんだよね。ちゃんとメモ用意しとけば良かったって毎回思う」

    オーティス「自分はとりあえず両親と答えておこうかな?」

    ロイエル「何、その逃げ方(笑)?」

    オーティス「音楽性で言うならザ・キュアーやジョイ・ディヴィジョンが絶対的! キャリアのロールモデルとして挙げるのは躊躇するけど」

    ロイエル「ジョイ・ディヴィジョンのキャリアまで追っていったら人生ハードモードすぎる(笑)」

    オーティス「あとは誰だろう……まわりにロールモデルになる人がたくさんいる」

    ロイエル「フランク・オーシャンも!」

    オーティス「フランク・オーシャンは最高に素晴らしいお手本だね!」

    ロイエル「あ、そうだ、ダン・キャリー!」

    オーティス「まさに! とはいえ目標を掲げる以前に、そもそも自分がどこに向かってるのかわかってない(笑)」

    ロイエル「ジャングルの中に分け入ってるみたいなもんだね」



    ロイエル・オーティスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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