ダン・トリーシーに花束を


日本では先週発売になったMGMT『コングラチュレイションズ』、本国アメリカを含む海外のリリースは4月13日。
すでに報じられているように、限定盤はスクラッチ・オフができるスペシャルなジャケットになっている。

↓これこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=auTPbnvDt4Q

たぶん日本の輸入盤店でも明日には店頭に並んでいるはず。
せっかくだからアナログでほしいなあ(ヘヴィ盤の2枚組なのです)とか、
思っていたところに届いたのがこちらのプロモ盤。

テレヴィジョン・パーソナリティーズのニュー・アルバム
『A MEMORY IS BETTER THAN NOTHING』である。
「思い出だって、何もないよりはマシ」とでも訳せばいいのかな。

相変わらずヘタレでスッカスカで、でも最高。
というか、ここ数年のダン・トリーシーの若返りっぷりにはちょっと驚く。
前はもうちょっと暗くなかったか、この人。

酸いも甘いも噛み分け尽くして、すべてを突き抜けた上で青春を謳歌している、
そんな感じがする、いいアルバムだ。っていうか、それってMGMTが
『コングラチュレイションズ』で体現していることそのものなわけだけれど。
だから彼らにとってはジム・モリソンでもブライアン・ウィルソンでもなく、
ダン・トリーシーなのだ。


あ。

いまパッと思いついただけなので根拠も何もないのだが、
ゴリラズが『プラスティック・ビーチ』でマーク・E・スミスを召喚したことと、
MGMTが『コングラチュレイションズ』でダン・トリーシーを賛美していることは、
じつはすごく近い意味をもっているのではないか。

TPのアルバムは、7月に日本盤が出る予定になっている。(小川)
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