昨日Aerosonicでエアロスミスを観た。
いきなり、花道の真っ先(つまり前方のスタンディング席のど真ん中あたり)にスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーがふたりで立ち、まさにエアロ!な絡みをかましながら"Draw The Line"でスタート。
昨年出た新作がわりと70年代に回帰した作品だっただけに、そのようなライヴになるのかな、と思いきや、2曲目は"Love In An Elevator"、一気にクラウドをノリノリ・モードに持っていく。
というか、この日のセットリストはこの曲をはじめ、80/90年代エアロ全開。
途中、"Last Child"やB'zとやった"Mama Kin"、あと”Combination"とか渋い曲もやっていたが、ほとんどはいわゆる”ゲフィン時代”のヒット曲のオンパレード。
もしかして共演したB'zのファンの年齢層を考慮してこうしたのかもしれないが、70年代から活躍していていて、80年代にも90年代にも00年代にも大ヒットを飛ばしているバンドはそういないわけで、それらを自在に操れるエアロスミスはやはり規格外なバンドだってことを改めて知らせる。
スティーヴン・タイラーのお茶目な色気は健在だし、ジョー・ペリーのプレイもまったく衰えていないし。
アンコールで、いきなり花道に現れた白いグランドピアノを弾きながら"Dream On"をスティーヴン・タイラーが歌い、ジョー・ペリーがそのピアノに乗っかって、あのギター・ソロを弾く。ベタ、だけど感動的。
最後は、それまであまりに見せ場がなかったトム・ハミルトン(ジョーイ・クレイマーもブラッド・ウィットフォードもそれぞれ見せ場があった)にスポットが当たった"Sweet Emotion"でフィニッシュ。
最後まで音響が気になったが、やんちゃでワイルド、だけどエモーショナルという、エアロスミスらしさが前面に出た素晴らしいライヴだった。(内田亮)